リンゴ枝木部柔細胞における耐凍性変動と細胞内微細構造変化

リンゴ枝木部柔細胞における耐凍性変動と細胞内微細構造変化

レコードナンバー720039論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名黒田 治之
匂坂 勝之助
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ74巻・ 3号, p.181-188(2005-05)ISSN00137626
全文表示PDFファイル (3148KB) 
抄録リンゴ枝木部柔細胞における耐凍性変動と細胞内微細構造変化の関係を調査した。新梢成長がおう盛な6月中旬から7月中旬にかけて、最も顕著な変化は細胞壁の肥大と壁孔の形成であった。細胞質内には粗面小胞体、ポリゾーム、ジクチオゾームおよび被覆小胞がみられ、これらの細胞内小器官が細胞壁肥大と壁孔形成に関与していることが示唆された。新梢伸長停止直後の8月上旬には、プラスチド内のデンプン粒が数と大きさを増し、プロテイン・リピドボディーがあらわれた。9月下旬から10月中旬の耐凍性増大期には、液胞の小型化が進み、細胞は大きなデンプン粒を含んだプラスチドで充満するようになった。11月上旬には、プラスチドのチラコイド膜近傍において、プラストグロブリと大きさが等しい未知の小器官が観察された。最大耐凍性に達した1月中旬には、液胞の小胞化が完了した。2月下旬には、プラスチド・イニシャルの形成がみられ、壁孔には原形質連絡が認められた。3月下旬から4月中旬の耐凍性減少期には、液胞が大きくなり、プラスチド内ではデンプン粒が小さくなり、未知の小器官が再びあらわれた。開花始めの5月中旬には、プラスチド内のデンプン粒が再び大きくなった。なお、粗面小胞体は年間を通して細胞壁に沿ってみられ、ミトコンドリアはプラスチドに隣接した状態で観察された。以上の結果に基づいて、リンゴ枝木部柔細胞における細胞内微細構造と耐凍性、特に深過冷却特性との関係について考察した。
索引語細胞;耐凍性;デンプン;粒;リンゴ;枝;木部;微細構造;細胞壁;形成
引用文献数34
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat