木材腐朽菌のマツノザイセンチュウに対する補食効果

木材腐朽菌のマツノザイセンチュウに対する補食効果

レコードナンバー723544論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20019878NACSIS書誌IDAA11995220
著者名真宮 靖冶
平塚 美幸
村田 政穂
書誌名Japanese journal of nematology
別誌名日本線虫学会誌
発行元Japanese Nematological Society
巻号,ページ35巻・ 1号, p.21-30(2005-06)ISSN
全文表示PDFファイル (2073KB) 
抄録木材腐朽菌を中心とする担子菌14種25菌株についてマツノザイセンチュウ(以下線虫)に対する捕食効果を追及した。ペトリ皿内の1.5%寒天平板上に生育する供試菌菌叢に対し線虫を接種して、菌糸の影響を顕微鏡下で直接観察した。9種の木材腐朽菌に線虫捕食効果を確認した。ヒラタケ、ウスヒラタケ、エリンギ、シイタケ、ツキヨタケでとくに効果は顕著であった。マツオウジ、シハイタケ、ナメコ、ヒトクチタケにも線虫捕食効果が認められたが、捕食死亡率や効果発現の時間的経過などにおいて、ヒラタケをはじめ上記5種と比べて捕食効果は劣った。ペトリ皿のPDA培地平板上で発育伸長した各菌菌叢が線虫の増殖に及ぼす影響を検討した。ヒラタケ、ウスヒラタケ、エリンギ、シイタケ、ツキヨタケ、マツオウジ、ナメコの菌叢では、接種線虫は早くに消滅し、以後の増殖は起こらなかった。シハイタケ、ヒトクチタケでは、線虫の生存が接種後もしばらく認められたが、とくに目立った増殖にはいたらなかった。このような増殖実験の結果は、各供試菌が示した線虫捕食効果の強弱と一致していて、菌叢の線虫への直接的な影響を裏付けた。マツオウジ、シハイタケ、ヒトクチタケは、マツ枯死木における普遍的な先駆的木材腐朽菌であり、これらの枯死木材中における生息が、線虫の個体数変動に与える影響が予測された。
索引語木材;腐朽;マツノザイセンチュウ;効果;種;線虫;捕食;寒天;菌糸;顕微鏡
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat