生糸の織性に関する研究

生糸の織性に関する研究

レコードナンバー842040論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名八木岡 邦雄
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ81号, p.37-58(1963-02)ISSN03853594
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抄録生糸を無処理のまま,ならびに前処理の方法,力織機の機種を変えて,その織性についていくつかの実験を行った.その結果 1 生糸はなんら前処理することなく製織すると剛硬で切断しやすく,織上布にも「ちか」が多い.2 生糸の製織中の切断は関係湿度の高くなるにつれて減少するが余り高湿度になると糸が裂けやすくなりかえって増加する.3 無処理生糸は製織中に自然吸湿してかえって織始めより軟化することがある.4 ソーキングは処方により影響は異なるけれども,それはいずれも処理直後において顕著で漸次効果は消失し,その寿命は意外に短い.5 ソーキング処理により生糸は強度的均一性を失い,特に抱合力は低下するから製織中の切断率軽減には効果はなく,むしろ多い場合さえある.6 生糸はエーテル,アルコール抽出による変性でその織性はかなり変化し,剪断抵抗は減じ,糸表面も荒れ摩擦係数も大となる.これから生糸に本来ふくまれているロウ質物は含有率は微量であるけれども織性に寄与している点は少なくない.7 無ヨリ合糸生糸は取り扱いが意外に困難であるが,タテ,ヨコいずれかに強ネン糸を用いる織物には,他の一方に多少の甘ヨリを与えても風合いを余りそこねず,しかも織性をかなり向上することができる.8 力織機により製織中糸に与える影響は異なるけれども組織,糸使いが同じ織物の場合には織上布にはそれほど差を生じない.9 タテ糸の製織張力はそれほど大きいものではなく,その繰り返しによっても生糸に機械的変性を与えるほどのものではない.10 生糸の場合,タテ糸線は長い方がよい.まだドロッパーに比較し綾竹は糸の損傷率がむしろ高く,平金ソーコーは針金ソーコーにまさる.
引用文献数9
登録日2013年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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