ラウジネス欠点の除去装置に関する研究

ラウジネス欠点の除去装置に関する研究

レコードナンバー842054論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名細田 一夫
皆川 基
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ89号, p.43-72(1967-04)ISSN03853594
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抄録(1)熱可塑性樹脂の性質を利用して織物の表面に発現しているラウジネス欠点を物理的に剥離して除去する方法をとりいれたラウジネス欠点の連続除去装置を試作した.(2)加熱圧着部と剥離巻上部との中間に水冷式冷却ローラをとりつけ加熱圧着後の樹脂フィルムを十分に硬化させてラウジネス欠点の除去効率をさらに向上させるように装置を改良した.(3)試供樹脂フィルムについてみると,市販のスチロール・ブタジエン共重合体樹脂フィルムでは薄い適当なものがなく,厚さ0.03~0.08mmのものを用いたため軟化しにくく織物にうまく接着しないので,ラウジネス欠点の除去効率がきわめて低いが,ポリビニルブチラール樹脂フィルムを用いた場合には除去効率が比較的高く,全体の85~92%のラウジネス欠点が除去されることが認められた.(4)加熱圧着処理時の加熱(55~100℃)ローラの温度は高いほど樹脂フィルムが軟化しやすくなるので,ラウジネス欠点の除去効率が高く,加熱ローラの温度を100℃にすると全体の65~84%が除去されることが認められた.(5)加熱圧着処理時の圧着ローラの圧着強度(0~0.85kg/cm2)は強いほどラウジネス欠点の除去効率が向上され,圧着強度0.5kg/cm2では全体の39~50%程度しか除去されなかったものが,0.85kg/cm2では全体の65~84%が除去されることが認められた.(6)本装置により処理を反復することによりラウジネス欠点の除去効率が向上され,1回の処理では全体の65~84%程度しか除去されなかったものが,3回の処理では全体の95%前後除去されることが認められた.(7)織物別のラウジネス欠点の発現状態についてみると朱子,タフタ,リンシャン,お召ちりめんおよびあや織物(ネクタイ他)などの先練織物には一般にラウジネス欠点の発現が多く,富士絹,ポンジー,羽二重およびちりめん(後練物)には少ないが,精練の良否により糸のみだれから生ずるラウジネス欠点の発言が多くなる場合が認められ,特に富士絹などではブランなどの比較的太い繊維を中心としたラウジネス欠点が多くなる傾向が認められた.(8)織物の組織,表面の凸凹の大小やラウジネス欠点を構成する繊維の太さなどにより樹脂フィルム面へのラウジネス欠点のとりこみに多少の差異が認められ,朱子,リンシャン,羽二重およびタフタなどの織物では比較的ラウジネス欠点が除去されやすいことが認められた.(9)今後の問題点としては圧着ロールの圧着強度を2~3kg/cm2程度まで増すように装置を改良し,一方織物の種類およびラウジネスの形態などによらず織物上のすべてのラウジネス欠点を効率よく除去できるような市販品樹脂フィルムの性状や厚さなどについてさらに検討することが必要と思われる.
引用文献数19
登録日2013年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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