日本近海におけるカツオ・ビンナガの来遊量とその変動について(2)

日本近海におけるカツオ・ビンナガの来遊量とその変動について(2)

レコードナンバー843758論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00008150NACSIS書誌IDAN00167637
著者名安楽 守哉
川崎 健
書誌名東北区水産研究所研究報告
別誌名Bulletin of Tohoku National Fisheries Researh Institute
発行元東北区水産研究所
巻号,ページ26号, p.9-33(1966-12)ISSN0049402X
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抄録資源量指数は緯度・経度1度枡目毎,旬毎に漁獲量と漁獲努力量を合計し,前者を後者で割って密度指数を計算しさらにこの密度指数を合計したものである。有効努力量は推定漁獲量を資源量指数で割った値である。資料および資源量指数についていくつかの問題点があったので,それらについて検討した。1951年から1962年までと1964年の13ヶ年の資料を整理し,資源量指数と有効努力量を計算し,その変動を年毎に検討した結果,全体として次のことがあきらかになった。1. 資源量指数の変動は魚の分布水域のひろがりと密接に関係しており,来遊したカツオはある特定の水域に無制限に蓄積されるのではなく,ある程度密度が増大すれば,その周辺の水域にその生活場所をひろげるものと考えられる。2. 資源量指数が増大期の6月に一時的に減少する現象は,漁獲努力がビンナガにむけられカツオの来遊水域を十分覆わないためにみかけ上おこるだけでなく,この一時的減少の時期以前の来遊群が部分的に逸散して減少し,その時期以後に本格的な来遊があることによっておこると考えられる。3. 資源量指数最大点は7月上旬・中旬の場合が多いが,早い年と遅い年との間には1ケ月以上の時間的ひらきがある。豊漁年には資源量指数最大点が早まる傾向がある。資源量指数最大点の値の経年変動には周期性がなく,年毎に増減をくりかえしながら増大の傾向にある。4. たいていの年に9月上旬・中旬ごろ漁獲能率がよくなることによって資源量指数が高くなる可能性がある。5. 第1報で述べたように,カツオは漁期はじめに沖よりに北上し,漁期末に岸よりに南下するのが普通であるが,例外の年がある。この例外はカツオが混合水域へ進入する場合の海洋条件に関連しておこると考えられる。6. 年間の資源量指数の変動は年による特徴をそれぞれにもっているが,全体として一定の型(模式図)をしめす。このことによって,漁期はじめの資源量からその年の漁獲対象資源量をある程度推定することができる。7. (1)有効努力量の経年変動には一定の傾向はみられない。(2)水域別にみれば,145°~150°Eでもっとも高く東西に低くなる。(3)時期別にみれば,全体として漁期はじめに低く漁期末に高くなる。(4)有効努力量の旬別平均値の分散の変動は資源量指数の変動と逆の関係にあり,資源量が大きい時期にはその資源量にみあってどの年にも安定した漁獲量が保障され,資源量が小さい時期には漁獲量に安定性がない。
索引語年;資源量指数;変動;カツオ;資源量;有効努力量;一定;水域;漁獲量;全体
登録日2014年06月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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