黒潮の変動とサンマ初期漁場位置の輪廻現象との関係

黒潮の変動とサンマ初期漁場位置の輪廻現象との関係

レコードナンバー843789論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00008150NACSIS書誌IDAN00167637
著者名堀田 秀之
福島 信一
書誌名東北区水産研究所研究報告
別誌名Bulletin of Tohoku National Fisheries Researh Institute
発行元東北区水産研究所
巻号,ページ30号, p.67-78(1970-03)ISSN0049402X
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抄録東北海区の黒潮勢力は,黒潮流路の4.5年のほぼ規則的な南北偏振動によって,周期的に変動することが知られている(畑中,川合)。この黒潮前線の周期的振動がサンマ漁場形成と関連の深い,盛夏期の東北海区の海洋状態・水塊配置などに及ぼす影響について,1950年~'68年の19年間の100m層水温10℃等温線によって黒潮系水の北上状態,5℃等温線によって親潮系水の南下状態として,総観的にみた。次にこれらとサンマの初期漁場(9月下旬)が年代的に近海域であったり,沖合域に形成されたりする輪廻現象との関連について検討し,次の結果を得た。1. 黒潮流路の北限位置は4.5年周期で変動し,その位置は恒常的なものでなく,減衰振動をしながら段階的に南偏した(最近は北偏傾向が見られる)。2. 黒潮流路の北限位置について,大きな変動が起り易い5年目を別にすると次の4期に区分できる。第I期1950年~'53年,第II期1955年~'58年,第III期1960年~'63年,第IV期1965年~'68年 3. 黒潮流路の各安定期間と,黒潮系水の北上・親潮系水の南下の状態との関連は,黒潮流路が北偏した期間(第I期)の暖水の北上は小さく,大規模な暖水塊の位置も41°N以南で,親潮水域内の暖水塊は存在しても小規模である。親潮は第1分枝が顕著に発達する。黒潮流路が南偏した期間(第III期)には暖水の北上が著るしく,しかも大規模な暖水塊は43°N以南で北海道に接近する。親潮は第2分枝の方が顕著に発達する。黒潮流路が中間的に位置する期間(第II期)は,上記の第I期から第III期への移行型に当り,親潮は第1・第2分枝ともに顕著に発達する。第IV期は大規模な暖水塊の位置が北海道近海から沖合に移り,しかも小規模な暖水塊が点在するので,親潮第1・第2分枝ともに微弱型となる。4. サンマ初期漁場位置の沿岸⇔沖合の輪廻現象は,上記の親潮の南下分枝の消長の類型とよく一致して起っている。5. 黒潮の変動と親潮分枝発達の類型およびサンマ漁場形成との関連を明らかにすることができた。
索引語位置;黒潮流路;変動;期間;暖水塊;親潮;関連;黒潮;輪廻現象;黒潮系水
登録日2014年06月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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