日本近海のカツオ竿釣漁業における漁況の変動について(2)

日本近海のカツオ竿釣漁業における漁況の変動について(2)

レコードナンバー843896論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004301NACSIS書誌IDAN00167397
著者名川崎 健
書誌名東北海区水産研究所研究報告
別誌名東北海区水産研究所研究報告
巻号,ページ11号, p.65-81(1958-03)ISSN 
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抄録1.西南海区および紀南海区について、カツオ漁場成立の条件および漁況の変動について考察した。2.西南海区の漁場は、五島灘漁場・トカラ漁場・沖縄西漁場・台湾東漁場および台湾南漁場の5つに大別される。3.五島灘に於ける漁場の成立は、水温・塩素量の絶対値よりもむしろ、水温の上昇下降の状態、すなわち黒潮系水の強く五島灘へ流入する時期および100mあたり迄の鉛直安定度が0になり、水温が急降する時期に左右される。4.トカラ水域がカツオの好漁場となるのは、大小多くの瀬のあるところを、流速の大きな黒潮主流が通過するためである。5.沖縄西の水域に漁場が形成されるのは、中間冷水によって黒潮が圧迫され、強く列島寄りに流れるためである。6.紀南海区(潮岬以東)では、冷水塊の発達している時には、発達していない時に較べて、ずっと漁況がよい。漁況は特に冷水塊の東側と北側でよい。東側でよいのは、列島線の瀬の水域を直接に黒潮主流が洗うためである。北側でよいのは、黒潮系水が遠洲灘に入って、北側は陸地南側は冷水で限られた袋状水域を形成するためであり、この水域にいくつかの瀬のあることが、更に好条件を与えている。7.潮岬以西では、都井岬沖の冷水塊の発達の程度が、漁況に大きな関連を持っている。8.カツオ漁場形成の第1条件は、黒潮系の暖水が低温水の上に薄く張り出していることであり、第2の条件は流れが時間的にも空間的にも複雑に変化することである。9.以上のことから、カツオが流動の激しい環境を好み、適応性の大きな魚種であることが判る。
索引語漁況;よい;漁場;紀南海区;水域;水温;冷水塊;発達;変動;黒潮
引用文献数14
登録日2014年08月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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