1970年から2010年の渡良瀬川河川水の銅及びヒ素と濁度との関係

1970年から2010年の渡良瀬川河川水の銅及びヒ素と濁度との関係

レコードナンバー850314論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011887NACSIS書誌IDAN10165252
著者名齋藤 陽一
森 勝伸
角田 欣一
板橋 英之
書誌名環境科学会誌 = Environmental science
別誌名環境科学会誌
発行元環境科学会
巻号,ページ25巻・ 6号, p.422-431(2012-11)ISSN09150048
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抄録本研究は,桐生市水道局が1970年(ヒ素については1967~1969年も含む)から2010年まで実施した渡良瀬川河川水の定点・定時観測での十数目の検査項目から,筆者らが上流の足尾銅山と密接な関係にある銅,ヒ素及び濁度に焦点を当て,それらの相関性,内陸鉱山の環境影響の継続性について分析・調査した結果を考察したものである。はじめに,取水口となる渡良瀬川赤岩地点における各年度の分析結果から,銅及びヒ素の濃度と濁度との相関の推移を求めたところ,それらの散布図から求められた相関係数は,それぞれ0.439~0.892及び0.249~0.879となり,t検定により有意な相関であることが認められた。また,調査を開始した1970年から10年間の銅とヒ素との濃度推移を比較すると,銅の濃度は1975年から1980年の間で大きく減少していたのに対し,ヒ素の濃度は1970年から既に減少していた。これより,銅は1976年の草木ダム貯水開始が影響していたのに対し,ヒ素は貯水開始前からの鉱山側での排出水の施設整備等や1972年の閉坑(採掘の中止)が影響していることが推察された。さらに,1970年から2010年時点まで10年毎の渡良瀬川赤岩地点におけるバックグラウンド値を求めた結果,40年間を通して銅のバックグラウンド値が43.0μg/Lから3.8μg/L,ヒ素は1970年から1980年の10年間で28.8μg/Lから2.6μg/Lと1/10以下まで低下していた。これより,1980年以降,銅,ヒ素濃度及び濁度の年度平均がそれぞれ0.014mg/L,0.004mg/L以下及び17度以下と安定したが,いくつかの年度では高い数値を示すことが分った。これは台風の襲来により草木ダムのダム放流が行われ,上流の鉱山由来の濁質が下流に到達したためと推察された。
索引語銅;ヒ素;濁度;渡良瀬川河川水;年;濃度;開始;関係;相関;結果
引用文献数16
登録日2013年07月12日
収録データベースJASI, AGROLib

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