転炉スラグ資材を用いた土壌pH矯正がイチゴ萎黄病の発生に与える影響

転炉スラグ資材を用いた土壌pH矯正がイチゴ萎黄病の発生に与える影響

レコードナンバー850601論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015089NACSIS書誌IDAN00052373
著者名鈴木 洋平
宍戸 邦明
山田 真孝
岡崎 一博
書誌名北日本病害虫研究会報
別誌名Annual report of the Society of Plant Protection of North Japan
北日本病害虫研究会報
発行元北日本病害虫研究会
巻号,ページ63号, p.100-103(2012-12)ISSN0368623X
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抄録酸性土壌のpH矯正効果を有する石灰資材の一つである転炉スラグ資材(ミネックス社製「てんろ石灰」)を用いて土壌pHをアルカリ性側に矯正することでイチゴ萎黄病の発病抑制が可能であるかを検討した。野菜育苗用の培土(育苗時pH5.1~6.3で推移)およびそれに矯正目標pH7.5として転炉スラグ資材を施用した培土(育苗時pH5.5~7.6で推移)で健全なイチゴ苗(品種「ふくはる香」)を約170日育苗後,これらをイチゴ萎黄病菌の人工汚染土に移植した。その際,一部の汚染土については矯正目標pH7.5およびpH8.0として転炉スラグ資材を施用して土壌pH矯正を行った。その結果,汚染土の土壌pHを矯正した区(試験期間はそれぞれpH7.4~8.0,pH8.0~8.4で推移)では,未矯正の汚染土(試験期間はpH5.6~6.0で推移)に移植した区と比較して発病が抑制された。なお,移植用の汚染土のみをpH矯正した区よりも,育苗時の培土と移植用の汚染土の両方をpH矯正した区の方が発病抑制効果はやや高い傾向にあった。次に,前述したものと同様の培土および土壌pH矯正した培土で健全苗(品種「ふくあや香」)を約110日育苗し,移植直前に浸根接種により萎黄病に感染させ,土壌pHの異なる培土に移植した。その結果,pH未矯正の培土(試験期間はpH5.7~6.4で推移)に接種苗を移植した場合に比べて,土壌pHを矯正した培土(試験期間はpH6.9~7.6で推移)に移植した接種苗は発病がわずかに抑制される程度であった。また,育苗時の土壌pHの違いは発病に影響しなかった。以上のことから,転炉スラグを用いた土壌pH矯正は,イチゴ健全苗を移植する場合に萎黄病の発病抑制に有効であることが示唆された。
索引語培土;土壌pH;試験期間;推移;移植;汚染土;転炉スラグ資材;土壌pH矯正;イチゴ萎黄病;矯正
引用文献数4
登録日2013年07月31日
収録データベースJASI, AGROLib

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