日本産ミドリシャミセンガイとウスバシャミセンガイ(腕足動物門:舌殻綱)の分類学的再検討

日本産ミドリシャミセンガイとウスバシャミセンガイ(腕足動物門:舌殻綱)の分類学的再検討

レコードナンバー851147論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20012308NACSIS書誌IDAA11768091
著者名倉持 卓司
厚井 晶子
柏原 克彦
長沼 毅
書誌名生物圏科学
別誌名Biosphere science
Journal of the Graduate School of Biosphere Science, Hiroshima University
広島大学大学院生物圏科学研究科紀要
J. Grad. Sch. Biosp. Sci., Hiroshima Univ
発行元広島大学大学院生物圏科学研究科
巻号,ページ51号, p.27-35(2012-12)ISSN13481371
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抄録日本周辺海域より得られたミドリシャミセンガイLingula anatina Lamarck,1801,および,ウスバシャミセンガイLingula reevii Davidson,1880の外部形態,殻構造,分子生物学的な比較検討を行った。試料は奄美大島より得られたミドリシャミセンガイ,および,有明海より得られたウスバシャミセンガイを用いた。これら2種類は,殻の形態および,生時の肉茎の色彩により外部形態で明瞭に区分される。ミドリシャミセンガイの殻には,ウスバシャミセンガイの殻に比べ,硫黄(S),フッ素(F),鉄(Fe)が多く含まれている。一方,ウスバシャミセンガイの殻には,リン(P),カルシウム(Ca),マンガン(Mn),マグネシウム(Mg)が,ミドリシャミセンガイの殻よりも多く含まれていた。また,両種の殻に見られるリン酸カルシウム層の間の有機質部分に,特徴的に臭素(Br)とヨウ素(I)が検出され,それぞれ臭素(Br)はウスバシャミセンガイに多く,ヨウ素(I)はミドリシャミセンガイに多く検出された。また,ミドリシャミセンガイ(奄美大島産)とウスバシャミセンガイ(有明海産)の18SrRNA遺伝子の塩基配列を比較した両種は異なるクレードに属することがわかり,両種は分子系統的にも離れた分類群として扱われるべきであることが示唆された。
索引語ミドリシャミセンガイ;殻;ウスバシャミセンガイ;両種;日本産ミドリシャミセンガイ;外部形態;臭素;ヨウ素;検出;形態
引用文献数18
登録日2013年08月16日
収録データベースJASI, AGROLib

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