ラットの甲状腺機能低下症で認められる副腎および性腺機能障害

ラットの甲状腺機能低下症で認められる副腎および性腺機能障害

レコードナンバー851384論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20034181NACSIS書誌IDAA12319286
論文副題薬物誘発および先天的甲状腺機能低下モデルを用いた研究
著者名藤平 篤志
書誌名日本獣医生命科学大学研究報告 = Bulletin of Nippon Veterinary and Life Science University
別誌名Bull. Nippon Vet. Life Sci. Univ.
日獣生大研究報告
発行元日本獣医生命科学大学
巻号,ページ61号, p.1-9(2012-12)ISSN18827314
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抄録甲状腺ホルモンは,環境適応,個体の成長・分化および基礎代謝の維持に重要な役割を演じるばかりでなく,他の内分泌器官の機能維持にも影響を及ぼしている。また,甲状腺機能は季節繁殖動物の繁殖期・非繁殖期の調節に関与していると考えられており,季節繁殖動物であるムクドリ,ヒツジおよびシカの甲状腺を摘出すると,非繁殖期には退行もしくは活動を停止するはずの性腺が,繁殖期と同じ状態で活動を維持する事実が報告されている。本稿では,甲状腺機能阻害薬であるチオウラシルを用いて作出した甲状腺機能低下ラットおよび自然発症性の甲状腺機能低下(rdw)ラットの内分泌環境について,特に副腎機能および性腺機能について検討した結果を紹介する。概説すると,甲状腺機能が低下した雄ラットでは副腎皮質機能が低下し,コルチコステロンのネガティブフィードバックが弱まることにより,視床下部では,副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)およびアルギニンバソプレッシン(AVP)の分泌が上昇する。この過剰に分泌されたCRH が,黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)分泌抑制を介して,もしくは直接黄体形成ホルモン(LH)分泌を抑制することにより,結果として性腺の機能を抑制することが,一連の研究から示唆された。甲状腺機能低下症では精巣機能は正常を維持しつつ中枢から抑制されることが示された。また,甲状腺障害を考える際は機能的関連性を有する副腎および性腺機能についても同時に考慮すべきことを研究結果は示している。
索引語抑制;繁殖期;非繁殖期;低下;分泌;維持;副腎;甲状腺機能低下症;ラット;研究
引用文献数49
登録日2013年12月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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