ニラの葉先枯れ症状に及ぼす無機成分の影響(2)

ニラの葉先枯れ症状に及ぼす無機成分の影響(2)

レコードナンバー851758論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011918NACSIS書誌IDAN10406825
論文副題水耕栽培による要素欠乏症状と無機成分含量
著者名森永 茂生
岡林 美惠
書誌名高知県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Kochi Agricultural Research Center
別誌名Bull. Kochi Agric. Res. Cent.
高知農技セ研報
発行元高知県農業技術センター
巻号,ページ22号, p.33-47(2013-03)ISSN09177701
全文表示PDFファイル (3885KB) 
抄録ニラの水耕栽培において,P,K,Ca,Mg,Mn,Fe,Zn,S,Bの無機成分の欠如が,葉における障害発生の有無や発生の推移・症状および葉中の成分含量に及ぼす影響ついて検討した。1.P欠如処理では,葉長が短く葉幅が狭くなるとともに,外葉(下位葉)から順に葉先が黄化・褐変し,症状が進むと枯死した。これらの症状がみられた時の葉中P含量は,0.13~0.16%であった。また,生育量は著しく低下した。2.K欠如処理では,外葉(下位葉)から順に葉先が黄化・褐変し,症状が進むと枯死した。これらの症状がみられた時の葉中K含量は,0.29~0.54%であった。また,生育量は著しく低下した。3.Ca欠如処理では,中位葉の葉先が褐変し,新葉(上位葉)の葉先も黄化・褐変した。症状が進むと新葉は枯死した。これらの症状がみられた時の葉中Ca含量は,0.15~0.21%であった。また,生育量はP,Kよりも緩やかに低下した。4.Mg欠如処理では,外葉(下位葉)の葉先から葉縁部が黄化・褐変し,アントシアン色素の発生も認められ,症状が進むと枯死した。これらの症状がみられた時の葉中Mg含量は,0.04~0.06%であった。また,生育量は著しく低下した。5.Mn欠如処理では,葉中Mn含量は5ppm(対照の1/17)まで低下したが,特徴的な外観症状は認められなかった。また,生育量も低下しなかった。6.Fe欠如処理では,速やかに外観症状が現れ,新葉から顕著に黄化し,症状が進むと株全体が黄白化した。これらの症状がみられた時の葉中Fe含量は,4~22ppmであった。また,生育量は著しく低下した。7.Zn欠如処理では,葉中Zn含量は11ppm(対照の1/2)まで低下したが,特徴的な外観症状は認められなかった。また,生育量の低下は認められなかった。8。S欠如処理では,外葉(下位葉)の葉先から葉縁が黄化・褐変し,一部でアントシアン色素が発生するとともに,新葉では淡色化が認められた。また,生育量は,P,Kよりも緩やかに低下した。9。B欠如処理では,葉中B含量は5ppm(対照の1/10)まで低下したが,地上部には特徴的な外観症状は認められなかった。しかし,生育は徐々に抑制され,葉幅は狭く,草丈が低くなるとともに根の褐変,側根の伸長停止が観察された。以上,本試験の要素欠如処理では,P,K,Ca,Mg,Fe,Sで特徴的な外観症状が明らかとなり,これらの中でP,K,Ca,Mg,Sの5要素が葉先枯れ症状の原因となり得ると考えられた。
索引語褐変;症状;低下;生育量;外葉;下位葉;葉先;黄化;Ca;外観症状
引用文献数8
登録日2014年01月16日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat