カリウムと窒素の同時制御による泌乳牛の尿量低減化

カリウムと窒素の同時制御による泌乳牛の尿量低減化

レコードナンバー852259論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008152NACSIS書誌IDAA11740161
著者名大谷 文博
樋口 浩二
小林 洋介
野中 最子
矢用 健一
須藤 まどか
書誌名畜産草地研究所研究報告 = Bulletin of National Institute of Livestock and Grassland Science
別誌名Bull. NARO Inst. Livest. Grassl. Sci
Bulletin of NARO Institute of Livestock and Grassland Science
Bull. Nat. Inst. Livest. Grassl. Sci
畜草研研報
発行元農業技術研究機構畜産草地研究所
巻号,ページ13号, p.41-52(2013-03)ISSN13470825
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抄録尿生成に関わる主要な栄養素要因と考えられるカリウム(K)と窒素(N)を同時に制御した栄養管理を泌乳牛で行い,両栄養素の尿量に対する効果と,尿量低減化における両栄養素同時制御の有効性について検証した。飼料処理区としてイタリアンライグラスサイレージを主な粗飼料源とし,それに大豆粕,トウモロコシおよび大麦を組み合わせた高K高粗タンパク質(CP)飼料区(HH区;K1.75%,CP18.1%),主な粗飼料源にコーンサイレージを使用し,配合飼料の多くの部分をビール粕,コーングルテンミール,尿素および馬鈴薯デンプンに置き換えることでK含量を低下させた低K高CP飼料区(LH区;K0.94%,CP17.6%)およびLH飼料のビール粕とコーングルテンミールの一部を大麦と馬鈴薯デンプンに置き換えてCP含量も低下させた低K低CP飼料区(LL区;K0.93%,CP13.5%)の3区を設定し,泌乳後期牛4頭を用いて3×3ラテン方格法で出納試験を実施した。低K飼料を給与したLHおよびLL区では,使用した低K飼料原料の影響でHH区よりも成分消化率が低下したが,乳量・乳成分率には飼料処理による有意な差は観察されず,KとNの制御によって乳生産に悪影響が生じることはなかった。尿量はHH区の14.5kg/日からLH区で9.8kg/日に減少し,さらにLL区では6.6kg/日まで減少した。KおよびN摂取量の減少は,泌乳牛の尿量に対して同程度の低減効果を及ぼしていたと推測された。低K摂取量条件下でもN摂取量の減少が相加的な尿量低減効果を発揮することが確認されたことから,両成分の同時制御によって泌乳牛の尿量を効率的に減少させる栄養管理は有効であると考えられた。また,LHあるいはLL飼料給与による尿量の減少は,泌乳牛の総水分摂取量を減少させ,糞中水分排せつ量も減少させる効果を有する可能性が示唆された。
索引語減少;泌乳牛;尿量;馬鈴薯デンプン;LH;HH区;低下;LL区;カリウム;窒素
引用文献数48
登録日2014年01月31日
収録データベースJASI, AGROLib

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