北海道中央部の広葉樹林に隣接するトドマツ人工林での種子散布

北海道中央部の広葉樹林に隣接するトドマツ人工林での種子散布

レコードナンバー853161論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015063NACSIS書誌IDAN00193852
著者名今 博計
明石 信廣
南野 一博
倉本 惠生
飯田 滋生
書誌名日本生態學會誌
別誌名日生態会誌
Jpn. j. ecol
Japanese journal of ecology
日本生態学会誌
発行元日本生態学会暫定事務局
巻号,ページ63巻・ 2号, p.211-218(2013-07)ISSN00215007
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抄録北海道中央部の落葉広葉樹林に隣接したトドマツ人工林において、広葉樹の種子散布が種子供給源からの距離にどのように影響を受けているのか、また、どのような場所に散布されているのかを明らかにするため、広葉樹林と針葉樹人工林の境界域に100m×200mの調査地を設置し、散布様式(風散布、鳥被食散布、貯食散布)ごとの種子散布状況を調べた。風散布型と鳥被食散布型の種子散布を評価するため、調査地内に100個(5列各20個)の種子トラップを格子状に10m間隔で設置した。アサダ、イタヤカエデ、シラカンバなど風散布種子は、母樹からの距離に依存して散布数が著しく減少した。長距離散布されるシラカンバを除くと、トドマツ人工林内に散布される種子数は極めて少なく、全トラップで回収された種子の4%程度であった。それに対して鳥被食散布のミズキ種子は、人工林内へも18%の種子が散布されており、散布が同時期に結実する植物に影響を受けていた。貯食散布型の種子散布を評価するため、境界域に設置した磁石付きミズナラ堅果の分散調査、ミズナラとカシワの当年生実生の分布調査を行った。磁石付き堅果の最大散布距離は、広葉樹林では32m、人工林では71mに達していたが、約70%の堅果は餌台から10m以内の比較的近距離に散布され、平均散布距離はそれぞれ8.1m、12.6mであった。一方、当年生実生の分布は、野ネズミの貯食場所とは明らかに異なる傾向を示し、人工林では野ネズミ以外の散布者が存在していることが示唆された。以上のことから、広葉樹林に近い場所ほど種子の供給量が多いが、鳥被食散布種子と貯食散布種子では散布者の行動に影響を受けるため、複雑であることがわかった。
索引語散布;広葉樹林;種子散布;種子;境界域;シラカンバ;当年生実生;散布者;布;影響
引用文献数30
登録日2014年02月28日
収録データベースJASI, AGROLib

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