津波被害を受けた福島県相馬市水田の土壌物理性と地下水の塩分濃度

津波被害を受けた福島県相馬市水田の土壌物理性と地下水の塩分濃度

レコードナンバー871521論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005635NACSIS書誌IDAN00164184
著者名中村 貴彦
藤川 智紀
細野 衛
駒村 正治
書誌名東京農業大学農学集報
別誌名Journal of agriculture science, Tokyo University of Agriculture
Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku
東京農大農学集報
東農大農学集報
農学集報
東京農業大学農學集報
発行元東京農業大学
巻号,ページ58巻・ 4号, p.207-213(2014-03)ISSN03759202
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抄録東日本大震災での津波被害を受けた水田では,被災面積の広さから復興が追いついてない。津波による塩害の対策では低コストで省労力が求められる。本研究では福島県相馬市日下石地区の水田を対象に,被災後の水田土壌の物理性および地下水中の塩分濃度の変化を明らかにすることで,畝立て栽培による,農地再生の可能性について考察することを目的とした。土壌調査の結果,作土層および畝部の土壌は乾燥密度が小さく,透水係数が大きく,微細間隙,粗間隙ともに大きく,排水性および保水性は良好であることが明らかとなった。また耕盤は乾燥密度が大きく,粗間隙率が小さいわりに,飽和透水係数が一般の水田土壌と比較して大きいのに対して,基盤の飽和透水係数が10 -5cm・s-1と小さいことが堪水を可能としているものと判断された。2011年度の調査対象水田において畝立てによる畑作物を栽培した結果,畝部において乾燥化が促進することで,半湿田ではあるが畑作が可能であった。このように圃場によっては特別な施工対策をすることもなく,栽培管理のしかたで塩害対策となる可能性があることが示唆された。地下水の塩分濃度は2011年7月に0.3%程度であり稲作には適さない水質であったが,経時的に減少し,2011年10月には0.08%を示し,稲作には支障のない値まで低下したことが明らかとなった。
索引語塩分濃度;飽和透水係数;地下水;津波被害;水田;水田土壌;可能性;結果;畝部;乾燥密度
引用文献数7
登録日2014年06月24日
収録データベースJASI, AGROLib

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