フグ類の体内におけるテトロドトキシンの生成・分解過程に関する「仮説」
- レコードナンバー
- 872318
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ20008949
- NACSIS書誌ID
- AA11811044
- 論文タイトル(英)
- Some hypotheses of creation and decomposition processes of tetrodotoxin in the body of pufferfish (Tetraodontid)
- 本文言語
- en
- 著者名
- 有薗 眞琴
- 誌名
- 山口県水産研究センター研究報告
- 別誌名
- Bull. Yamaguchi Pref. Fish. Res. Ctr
- 発行元
- 山口県水産研究センター
- 巻号ページ
- 7号,p.83-87(2009-10)
- ISSN
- 13472003
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- PDF(647KB)
- 抄録
- フグ毒であるテトロドトキシンの起源に関しては、これまで多くの研究が為され、現在は細菌によって合成されたものが食物連鎖を通じて取り込まれるという「外因説」が有力になっているが、それだけでは十分な説明ができない。そこで、筆者はテトロドトキシンの特異な化学構造に着目し、その生成・分解過程に関して、「外因説」と「内因説」を組み合わせた二つの「仮説」を導いたので、その内容について報告する。一つ目の「仮説」は、テトロドトキシンの生成過程に関するものであり、フグ毒は、甲殻類の摂食を通じて体内に取り込まれた脱皮ホルモンのエクジステロンから体内合成されるのではないかというものである。この説が正しければ、食物連鎖による生物濃縮に因らずとも一分子のエクジステロンから二分子のテトロドトキシンが効率的に生成されることになる。二つ目の「仮説」は、テトロドトキシンの分解過程に関するものであり、フグ類は、一般に硬骨魚類ではないか若しくはあってもその役割をほとんど果たしていないとされる「オルニチン回路」を備えており、フグ毒はこの回路を通じて尿素に分解されるのではないかというものである。この説が正しければ、テトロドトキシンは、従来言われてきた外敵に対する「防御機能」や産卵期における雄フグに対する「フェロモン機能」に加え、「浸透圧調整機能」としても重要な役割を果たしている可能性が出てくる。
- 引用文献数
- 3
- 登録日
- 2014年8月18日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib