関東南部におけるダイズ早播き栽培での収量と莢先熟発生の品種間差

関東南部におけるダイズ早播き栽培での収量と莢先熟発生の品種間差

レコードナンバー873084論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名磯部 勝孝
黒瀬 知子
佐々木 佑起
染谷 友輝
寺澤 章好
肥後 昌男
鳥越 洋一
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ83巻・ 3号, p.195-202(2014-07)ISSN00111848
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抄録近年,我が国のダイズの単収がアメリカの単収と差が拡大しつつある中,早播き栽培など耕種的な手法によってダイズの単収を向上させることは我が国のダイズ自給率を上昇させるためにも重要なことである。しかし,梅雨時期より早播きして子実収量が増えても莢先熟の発生が著しくなれば高品質なダイズを生産することが困難になると考えられる。そこで関東地方およびその周辺地域で作付面積の高いダイズ品種を用いて,早播きによる莢先熟の発生状況と子実収量の品種間差を明らかにすることを目的とした,圃場実験を2011年と2012年に日本大学生物資源科学部付属農場(神奈川県藤沢市)で行った。供試品種は2011年がエンレイ,タチナガハ,オオツル,ナカセンナリ,タマホマレの5品種,2012年がエンレイ,タチナガハ,ギンレイ,納豆小粒,タマホマレの5品種である。播種日は2011年が5月19日で,2012年が5月29日である。栽植密度は両年共に,畝間60cm,株間15cm,栽植密度11.1本/m2の1本立てとした。2011年は開花盛期,子実肥大盛期とも葉面積指数に品種間差が認められず,開花盛期から子実肥大盛期のCGRも品種間差がなかった。その結果,子実収量に品種間差が認められなかった。2012年は葉面積指数やCGRに品種間差が認められ,納豆小粒やタマホマレで高い値を示し,これらの品種では単位面積当たりの子実収量も高かった。成熟整合性程度は両年とも品種間差が認められ,両年ともタチナガハやエンレイでは成熟整合性程度が3.0以下で供試した品種の中では莢先熟の発生が著しかった。これらの品種は播種から成熟期までの日数が短く,特に5月に播種した場合,播種から開花盛期までの日数が短い品種で莢先熟が発生しやすいことが明らかになった。また,成熟整合性程度と主茎や分枝の節数および開花盛期までの日数と総節数,主茎節数および分枝節数との間にも高い正の相関関係が認められた。このようなことから,関東南部で5月にダイズを播種する場合,タマホマレのように播種から開花盛期までの日数が長い品種で収量が高くなり,しかも莢先熟があまり発生せず,高い品質の子実を得ることができると考えられた。
索引語莢先熟;品種;品種間差;タマホマレ;タチナガハ;播種;発生;ダイズ;子実収量;日数
引用文献数23
登録日2014年10月28日
収録データベースJASI, AGROLib

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