エゾシカの高密度化が食糞性コガネムシ群集に与える影響

エゾシカの高密度化が食糞性コガネムシ群集に与える影響

レコードナンバー873275論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014825NACSIS書誌IDAN00186121
著者名赤羽 俊亮
日野 貴文
吉田 剛司
書誌名日本応用動物昆虫学会誌
別誌名Japanese journal of applied entomology and zoology
日本応用動物昆虫学会誌
巻号,ページ58巻・ 3号, p.269-274(2014-08)ISSN00214914
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抄録エゾシカ(以下,シカ)が高密度に生息する洞爺湖中島と生息密度が低い洞爺湖湖畔地域の森林内で,糞虫群集の個体数,種数,多様度指数,種構成を比較してシカの高密度化が糞虫群集に与える影響について考察した。糞虫の個体数は湖畔地域よりも中島で多かった。一方,中島と湖畔地域の糞虫群集の種数,Simpson指数(D)とShannon指数(H')には有意な差はなかったが,β多様度には両調査地で差があった。また,NMDS(非計量多次元尺度法)を用いて中島と湖畔の糞虫群集の種構成を比較したところ,両調査地で有意に種構成が異なった。中島の糞虫群集はマエカドコエンマコガネと草地性のコマグソコガネ,マグソコガネにより特徴づけられ,湖畔の糞虫群集はツノコガネと森林性のセンチコガネにより特徴づけられた。これらの結果から,シカの高密度化は多量の糞の供給により糞虫の個体数を増加させ,同時に植生改変により森林性から草地性の種が優占する群集へと種構成を変化させる可能性が高いと考えられた。また,糞虫群集が有蹄類の生息密度増加に伴う生態系改変の指標生物として利用できることが示唆された。
索引語糞虫群集;個体数;エゾシカ;種構成;高密度化;湖畔地域;中島;シカ;糞虫;影響
引用文献数34
登録日2014年10月29日
収録データベースJASI, AGROLib

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