国際社会における化学物質管理の潮流について

国際社会における化学物質管理の潮流について

レコードナンバー873940論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20038396NACSIS書誌IDAA12477731
論文副題農薬管理の視点からの分析と現状の理解
著者名北村 恭朗
書誌名農薬調査研究報告 = Research report of agricultural chemicals
別誌名農林水産消費安全技術センター農薬調査研究報告
Research report of agricultural chemicals
発行元農林水産消費安全技術センター農薬検査部
巻号,ページ5号, p.24-42(2014-02)ISSN21850348
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抄録今日国際社会では,化学物質の適正管理および安全使用に関する様々な活動が多様なアクターにより展開されており,特に国連機関を中心に種々のフォーラムや国際条約が成立している。このような状況の中で我が国の農薬管理行政の策定・遂行に際しては,先進諸国やOECDにおける農薬管理に関する施策の動向のみならず,国際社会における化学物質管理全般の動向にも常に注意を払うことが必須となっている。本稿は,これらの取り組みについて農薬管理の視点から分析するとともに今後の農薬管理の方向性について論考を試みたものである。農薬を管理する法制度は1940年代から整備され始めたが,本格的な化学物質の安全管理が始まったのは1970年代からであり,先進国ではこの時期(1970年代)に農薬を含む化学物質の管理制度が立ち上がった。一方,途上国では法制度の整備が遅れ実際の管理も不十分であった。そのため,FAOは,「農薬の流通および使用に関する国際行動規範」を1985年に採択し途上国に農薬管理の拠り所を提供した。その後,地球環境問題に世界の注目が集まり,1992年にはブラジル・リオデジャネイロで「地球/環境サミット(UNCED)」が当時のほぼ全ての国連加盟国(172ヵ国)と30余りの非政府機関の参加を得て開催された。この会議で採択された行動計画「アジェンダ21」は,化学物質全般の適正管理を目指しており,現在の国際社会における農薬を含む化学物質管理に関する潮流の源となった。この潮流の下,1998年に有害化学物質の貿易を管理するロッテルダム条約が,2001年にはPCBなどの残留性有機汚染物質の廃絶・削減を進めるストックホルム条約が採択された。さらに2006年には,国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)の合意へと発展しており,国際社会を形成する各国では,SAICMで掲げた目標の達成が喫緊の課題となっている。今後の農薬管理の進展方向の決定には,上述した文脈を踏まえた検討が求められている。
索引語農薬管理;管理;農薬;国際社会;化学物質管理;潮流;化学物質;採択;視点;分析
引用文献数31
登録日2015年01月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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