リアルタイム定量PCRと無底ポット栽培を利用したジャガイモそうか病菌の動態解析の試み

リアルタイム定量PCRと無底ポット栽培を利用したジャガイモそうか病菌の動態解析の試み

レコードナンバー891018論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014149NACSIS書誌IDAN0019269X
著者名西 八束
中村 正幸
岩井 久
書誌名日本植物病理學會報 = Annals of the Phytopathological Society of Japan
別誌名Japanese journal of phytopathology
日本植物病理学会報
発行元日本植物病理學會
巻号,ページ81巻・ 1号, p.32-42(2015-02)ISSN00319473
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抄録ジャガイモそうか病はStreptomyces spp. により引き起こされる病害である。これまで,そうか病菌の定量にはPAI遺伝子を標的としたリアルタイムPCR法が開発されている。しかし,そうか病菌は菌種により性質が異なり,特に,低pH耐性はそうか病の防除に直結する。効率的な防除対策のためには,菌種ごとの定量技術を開発することが必要である。そこで,国内で主要な菌種であるS. scabieiとS. turgidiscabiesについて,16S-23S rRNA internal transcribed spacerを標的としたリアルタイムPCR法(SYBR Green)による定量技術を開発した。本定量法はS. scabieiのJKタイプ(Ssj)およびS. turgidiscabies(St)に特異的であり,両菌種とも200fgから20ngまでのDNA濃度の対数値とCt値との間に高い直線回帰が認められた(Ssj: R2=0.9985,St: R2=0.9988)。また,両種が混在した状態の植物や土壌からも,特異的に両菌種の定量が可能であった。さらに,無底ポット内の黒ボク土壌の異なるpH条件下(植え付け時のpH4.4~5.2)で,ジャガイモ栽培を行い,S. turgidiscabies単独接種区,S. scabiei単独接種区,および両菌混合接種区を設けた。収穫時を中心に両菌の菌量およびサクストミン毒素(txtAB)量によりそうか病菌量を調査した結果,S. turgidiscabiesはS. scabieiよりも低いpH4.7以上で土壌中の菌量が高くなった。また,両菌を接種した条件下では,土壌,根および病斑のすべてでS. turgidiscabiesが優先していた。
索引語S. scabiei;St;そうか病菌;開発;リアルタイム定量PCR;ジャガイモそうか病菌;定量;菌種;両菌;土壌
引用文献数39
登録日2015年05月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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