北海道中央部の小流域における溶存有機炭素・無機態窒素の流出特性

北海道中央部の小流域における溶存有機炭素・無機態窒素の流出特性

レコードナンバー892128論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009360NACSIS書誌IDAN1005962X
論文副題高齢級トドマツ人工林・天然生落葉広葉樹林の比較より
著者名長坂 晶子
長坂 有
石川 靖
書誌名北海道林業試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Hokkaido Forestry Research Institute
Bulletin of the Hokkaido Forest Experiment Station
発行元北海道立林業試験場
巻号,ページ52号, p.11-22(2015-03)ISSN09103945
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抄録北海道中央部の林相の異なる森林渓流2カ所(高齢級トドマツ人工林・落葉広葉樹林)において溶存有機炭素(DOC)と無機態窒素(DIN: 硝酸態窒素とアンモニア態窒素)の採水分析を行い,平水時の濃度の季節変動特性や出水時の流出特性等について把握した。平水時の季節変化のパターンを見ると,DOCについては2流域の違いは見られなかったが,硝酸態窒素濃度は,トドマツ人工林流域において冬期に濃度上昇し,全国的に見ても高い値(0.6mgN/L)を示した。出水時の物質の流出特性は,融雪期と夏期大雨時では異なっており,融雪期はDOC,DINいずれも流量増加に応じて濃度上昇する関係が明瞭に見られたのに対し,夏期大雨時には,いずれも流量増加による希釈効果がみられ,渓流に流出する溶存物質の貯留量が季節により異なることが示唆された。2流域の物質輸送機構の違いは,(1) 林床植生タイプの違いによる養分吸収量の違いが窒素溶脱量の差異をもたらし,(2) 主要構成樹種の違いによる樹冠遮断および遮断蒸発量の違いが溶存物質を運搬する渓流水量の差異をもたらしていると考えられた。落葉広葉樹林流域はトドマツ人工林流域よりも流出率(流出高と降水量の比)が高く,豊富な水量を系外に流出しているが,集水域内部の窒素保持が堅固であり,集水域外への窒素流出は抑制されていることがわかった。
索引語違い;無機態窒素;流出特性;融雪期;北海道中央部;溶存有機炭素;流出;高齢級トドマツ人工林;2流域;トドマツ人工林流域
引用文献数55
登録日2015年09月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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