北海道における根菜類加害線虫の要防除水準(2)

北海道における根菜類加害線虫の要防除水準(2)

レコードナンバー892290論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014131NACSIS書誌IDAN00348744
論文副題ニンジン
著者名山田 英一
書誌名北農
発行元北海道農事試驗場北農會
巻号,ページ82巻・ 2号, p.186-195(2015-04)ISSN00183490
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抄録ニンジン主産地におけるキタネコブセンチュウの被害発生圃場率は平均31.8%であったが,空知,上川,十勝地区での検出率は高かった。ネグサレセンチュウ類の検出圃場率は地区平均で72.1%と高かった。キタネコブセンチュウによるニンジンの根こぶ指数の品種間差は大きくないと推測された。キタネグサレセンチュウ76頭/土壌25gの生息土壌における根腐れ指数は「小泉理想五寸」が54.4,「向陽2号」が31.3で,両者間には統計的有意差が認められた。線虫の消長とニンジンの被害消長については,キタネコブセンチュウによる根こぶは播種1か月後の5月下旬から見られ,根こぶ指数は6月下旬~7月中旬にピークをなしたのち,8月上旬の収穫時までほぼ平行に推移した。奇形は6月下旬から見られ,奇形指数は収穫期に向けて漸増した。キタネグサレセンチュウの根部に侵入した線虫数のピークは7月中旬~8月初めにあり,土中線虫密度は根内線虫のピーク後の9月初めに高まり,その後漸減した。主根の根腐れ症状は6月初めに見られ,6月中旬に根腐れ指数25程度に達し,収穫時までほぼ同水準で推移した。線虫密度と被害の関連では,キタネコブセンチュウの根こぶ指数50となる線虫密度は12.4頭/土壌25gと算出された。根こぶ指数と奇形指数の間には高い正の相関関係があり,根こぶの形成が奇形をもたらし,品質低下が起こると考えた。キタネコブセンチュウの要防除水準(根こぶ程度および奇形程度が2以下の個体率80%が得られる線虫密度)は1.97頭/土壌25gと算出され,病害虫防除基準には2~3頭/土壌25gと記載した。キタネグサレセンチュウの要防除水準は4.3頭/土壌25gと算出され,病害虫防除基準に5頭/土壌25gと記載した。
索引語キタネコブセンチュウ;線虫密度;要防除水準;根こぶ;収穫時;奇形;キタネグサレセンチュウ;ニンジン;根こぶ指数;算出
引用文献数14
登録日2015年09月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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