ベトナム産コーヒー豆から分離されたAspergillus sections Nigri及びCircumdatiのカビ毒産生性とコーヒー豆のカビ毒汚染

ベトナム産コーヒー豆から分離されたAspergillus sections Nigri及びCircumdatiのカビ毒産生性とコーヒー豆のカビ毒汚染

レコードナンバー892443論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20534358NACSIS書誌IDAA12721071
著者名橋本 ルイコ
中川 博之
陰地 義樹
浅野 勝佳
横山 耕治
高橋 治男
書誌名JSM Mycotoxins
別誌名マイコトキシン : 日本マイコトキシン学会報
発行元日本マイコトキシン学会
巻号,ページ65巻・ 1号, p.1-6(2015-01)ISSN02851466
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抄録本邦がその多くを輸入しているベトナム産コーヒー豆について,カビ毒産生菌及びカビ毒による汚染の調査を行った。採取した16サンプルからは,Aspergillus niger(種複合体,汚染粒率56.6%),Aspergillus carbonarius(3.3%),Aspergillus section Circumdati(2.9%)を含む複数のオクラトキシンA(OTA)産生菌が検出された。形態によりA. nigerと関連菌種及びsection Circumdatiと同定された株のうちの一部について,βチューブリン及びミトコンドリアチトクロームb遺伝子を用いて菌種を同定し,カビ毒産生性を調べた。豆から分離された主要な菌はA. nigerであった。Section Circumdatiの分離株はAspergillus westerdijkiaeあるいはAspergillus melleusと同定され,Aspergillus ochraceusは認められなかった。LC-MS/MSによりそれらの分離株のカビ毒産生性を分析した結果,A. carbonarius及びA. westerdijkiaeで大量のOTAの産生が見られたが,A. nigerではOTAの産生は少量であったことから,豆のOTA汚染の原因はA. nigerよりA. carbonarius及びA. westerdijkiaeであると考えられた。また,A. niger株におけるフモニシンB2(FB2)の産生率は90%と高率であった。2つのサンプルからはそれぞれOTA(2.3μg/kg)あるいはFB2(55μg/kg)が,1つのサンプルからは両方のカビ毒が検出された(6.3μg/kg OTA,49μg/kg FB2)。これらの結果は,ベトナム産コーヒー豆にはOTA産生菌とFB2産生菌が一般的に存在しており,まれにそれらの菌によるカビ毒汚染が発生していることを示している。
索引語Aspergillus;A. niger;カビ毒産生性;Circumdati;カビ毒汚染;ベトナム産コーヒー豆;カビ毒;豆;OTA;FB2
引用文献数26
登録日2015年10月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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