林地における菌根性きのこ類の栽培試験

林地における菌根性きのこ類の栽培試験

レコードナンバー892778論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010768NACSIS書誌IDAN10149802
著者名竹内 嘉江
大矢 信次郎
馬渡 栄達
書誌名長野県林業総合センター研究報告
別誌名研究報告
発行元長野県林業総合センター
巻号,ページ14号, p.89-104(2000-03)ISSN1342775X
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抄録(1) アミタケ菌のコロニーの成長状況を観察したところ、浜田培地、MA培地で良好な成長が観察された。B層土壌抽出液、アカマツ葉抽出液、カザミノ酸・ニコチン酸の添加効果はみられなかった。(2) アミタケ菌のPDA培地上における成長は、気中菌糸の褐色化が著しく、主菌糸細胞の形態にも特徴があり、健全な状態でないと認められた。(3) アミタケ、ハナイグチ、ヌメリイグチで、培地の種類(浜田、合成、MA培地)によりコロニーの成長状況に差が認められた。(4) バーミキュライトにMS培地・浜田培地を加えた培地、及びバーミキュライトにLP培地・浜田培地を加えた培地で、アカマツ種子とアミタケ菌を同時に培養し無菌的に菌根合成を試みたところ、菌根形成率、生存率で有意差が認められる良い値が得られた。(5) 人工的にアミタケ菌を付着させ菌根を形成させたアカマツ苗木を、順化後林地へ移植したところ、自然の実生アカマツも移植したアカマツ苗木の間で同様にフォーク状の菌根を形成して、植え付け本数に対して11%増加し同様に成長しているのが認められた。(6) ハナイグチの胞子懸濁液を散布したカラマツ林における、5年間のハナイグチの子実体発生状況からは、明確な散布効果は認められなかった。(7) 苗畑で生育中のカラマツ2年生苗木にハナイグチの胞子懸濁液を散布し、菌根形成を試みたが、シロヌメリイグチ、ショウロ科のきのこの子実体発生が2年連続して確認され、既に自然状態で若い苗木に様々な菌根が形成されているものと考えられ、ハナイグチの子実体発生を認めるには至らなかった。(8) 自然界では植物の遷移と同様に、樹木の根圏をとりまく菌根菌の遷移があると認められ、特定の樹木の一定時期に人為的に任意の菌根菌を付着・増加させることは、菌類の複合系を考慮し前提として条件を整えることが重要であると考えられた。
索引語ハナイグチ;培地;アミタケ菌;菌根;成長;形成;浜田培地;散布;子実体発生;コロニー
引用文献数9
登録日2015年11月24日
収録データベースJASI, AGROLib

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