一次補正式を用いた静電容量型GS3土壌水分センサーが測定した体積含水率の補正

一次補正式を用いた静電容量型GS3土壌水分センサーが測定した体積含水率の補正

レコードナンバー900141論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015000NACSIS書誌IDAN00347581
著者名三石 正一
溝口 勝
書誌名土壌の物理性
別誌名Soil physical conditions and plant growth, Japan
発行元[出版者不明]
巻号,ページ130号, p.19-25(2015-07)ISSN03876012
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抄録Decagon社が販売しているECH2O GS3土壌水分センサー(GS3)は,農業用培地の土壌水分量,温度と電気伝導度を同時に測定する。農業用培地(ロックウール,バーミキュライト,ピートモス,イチゴ栽培用の土)と土壌(豊浦砂,黒ボク土,関東ローム土)のθMに対するGS3の土壌水分量計算式(標準式,培地式)の正確度を評価した。Decagon社の標準式,培地式の正確度は低く,土壌水分量測定にこれらの式をそのまま使用できなかった。標準式の正確度は,農業用培地では低かった。土壌では砂は全水分量域で高かった。黒ボク土,関東ローム土はθM<0.10m3 m-3以下では高かったが,水分量が増加すると標準式はθMを過小評価して正確度は低かった。標準式の相対誤差は,農業用培地では10~14%,砂は3%,黒ボク土,関東ローム土は14%だった。培地式の正確度は,ロックウールとバーミキュライト、イチゴの土では低かった。ピートモスはθM<0.20m3 m-3以下では高かったが,水分量が増加すると培地式はθMを過小評価して正確度は低くなった。培地式の相対誤差は8~10%だった。標準式と培地式の正確度は,培地式が高かった。全試料のθMと標準式から求めたθST,培地式から求めたθAMを回帰すると,決定係数が0.94以上の精度の高い一次補正式が得られた。この一次補正式を使用すると相対誤差は1~5%まで低下した。また,θSTとθMには強い線形関係があった。そこで,省力化を目的として乾燥,中間,飽和の3点水分量試料で一次補正式(3点式)を求めた。3点式の相対誤差は2~6%で,水分量が異なる試料が少なくても3点式の正確度は標準式より高かった。この結果は,GS3で農業用培地や土壌の水分量を測定する前に,3点法でθMとθSTの関係を確認するだけで実用的で十分に正確度の高い土壌水分量計算式が得られることを意味する。GS3を使用する場合は,3点法を行うことを推奨する。
索引語正確度;培地式;水分量;標準式;農業用培地;相対誤差;測定;土;土壌;砂
引用文献数5
登録日2016年04月13日
収録データベースJASI, AGROLib

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