カラムナータイプリンゴ‘タスカン’若木樹の生育,果実品質に及ぼすせん定方法および側枝誘引の影響

カラムナータイプリンゴ‘タスカン’若木樹の生育,果実品質に及ぼすせん定方法および側枝誘引の影響

レコードナンバー900393論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011205NACSIS書誌IDAA11651673
著者名猪俣 雄司
工藤 和典
増田 哲男
別所 英男
和田 雅人
鈴木 邦彦
書誌名果樹研究所研究報告 = Bulletin of the National Institute of Fruit Tree Science
別誌名Bulletin of the NARO Institute of Fruit Tree Science
Bull. Natl. Inst. Fruit Tree Sci
果樹研報
発行元農業技術研究機構果樹研究所
巻号,ページ4号, p.61-69(2005-03)ISSN13473549
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抄録マルバカイドウに接ぎ木したカラムナータイプリンゴ‘タスカン’(2~7年生樹)におけるせん定方法の違いが,樹の生育,果実品質,乾物生産に及ぼす影響,並びに,側枝誘引処理が花芽着生に及ぼす影響について検討した。せん定法の影響をみるため,間引きせん定のみを行った間引きせん定区,間引きせん定後新梢を30cmに切り戻した30cm切り返しせん定区,同様に60cmに切り戻した60cm切り返しせん定区,および全く枝を切除しない放任区を設けた。7年生樹の樹高,幹断面積,新梢本数,総新梢伸長は,間引きせん定区,放任間区に差はなく,次いで60cm切り返しせん定区,30cm切り返しせん定区の順で少なくなった。樹冠幅は,3,4年生樹では30cm切り返しせん定区で広かったが,6年生樹以降から放任区,間引きせん定区,60cm切り返しせん定区,30cm切り返しせん定区の順で広くなった。花芽着生数は,枝の切り返し程度が弱いほど多い傾向があった。また,各処理区とも2年枝に一番多く着生し,枝齢が進むにつれて減少した。新梢および新梢以外の枝の高さ毎の分布は,樹齢が進むにつれて樹冠上部に最大分布域が移動し,樹冠下部の新梢量が低下した。果実の高さ毎の分布についても同様の傾向があった。1樹あたり収量は,間引きせん定区,放任区で多く,60cm切り返しせん定区,30cm切り返しせん定区の順に少なくなった。果実生産効率と果実品質に明確な差はなかった。樹冠内における相対光量子量は,樹齢が進むにつれて樹冠中下部で低下し,30%以下の領域が増加した。また,樹齢が進むにつれて樹冠中上部で葉面積が増加した。年間乾物生産量は,2年生樹(未結果)では明確な処理差はなかったが,7年生樹(結果)では,放任区,間引きせん定区,60cm切り返しせん定区,30cm切り返しせん定区の順で多かった。葉の乾物生産能および果実生産能は,放任区,間引きせん定区,60cm切り返しせん定区,30cm切り返しせん定区の順で高かった。せん定時の側枝誘引処理は,花芽を安定して着生させ,果実品質を向上させる傾向がみられた。以上のことから,マルバカイドウを台木としたカラムナータイプ‘タスカン’樹では,樹冠拡大を早く図り,収量性を高めるために間引きせん定を主体に行うのがよいと考えられた。
索引語間引きせん定区;放任区;果実品質;影響;カラムナータイプリンゴ;順;タスカン;切り;マルバカイドウ;樹
引用文献数15
登録日2016年05月13日
収録データベースJASI, AGROLib

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