花卉栽培者の農薬曝露調査

花卉栽培者の農薬曝露調査

レコードナンバー900967論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011651NACSIS書誌IDAN00196216
論文副題大量曝露者との対話
著者名永美 大志
末永 隆次郎
中崎 美峰子
前島 文夫
西垣 良夫
夏川 周介
書誌名日本農村医学会雑誌
別誌名日本農村医学会雑誌
Journal of the Japanese Association of Rural Medicine
発行元[出版者不明]
巻号,ページ64巻・ 4号, p.671-679(2015-11)ISSN04682513
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抄録花卉は,外見が商品価値を大きく左右する作物であり,食用でないこともあって,栽培のため農薬使用が多い作物と言われている。花卉栽培部会の健康診査に合わせて109~112名の受診者に尿の提供を受け,有機リン殺虫剤の代謝物である4種のジアルキルリン酸を測定した。2009,2010,2011年8月下旬の3回の調査の中で,男性2人からこの集団の中央値の1,000倍程度のジメチルリン酸を各1回検出した。2人はそれぞれに,高濃度を検出した同日の血清コリンエステラーゼ活性値が,各人の前後4年の平均の,それぞれ64%,72%に低下していた。この低下は,米国カリフォルニア州の農作業者のコリンエステラーゼ活性値モニタリングによる労働衛生管理の考え方では,農薬散布作業の見直しを行なうべきレベルであった。2人について対話を行なったところ,1人はピレスロイド剤による咳きこみを相談された。彼が呼吸器疾患があることも考慮し,我々が提案したいくつかの対策の中から,彼はピロスロイド系の使用を避けることを選択された。他の1人は,初回の対話は受入れられなかったが,その後,粉剤用の農薬マスクを着用するようになっていただいた。尿中の有機リン殺虫剤の代謝物の測定結果を背景にした,農薬曝露を低減できる作業改善を求める対話が,有効である可能性が示唆された。対話は人材を必要とし,困難な面もあるが,今後も継続してゆきたい。
索引語対話;作物;有機リン殺虫剤;代謝物;低下;彼;食用;検出;各人;ピロスロイド系
引用文献数42
登録日2016年06月15日
収録データベースJASI, AGROLib

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