北海道十勝地域における牛乳頭腫症の有病率

北海道十勝地域における牛乳頭腫症の有病率

レコードナンバー900990論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20038563NACSIS書誌IDAA12483687
論文副題と畜場での調査
著者名門平 睦代
畠間 真一
岩佐 光啓
書誌名産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics
発行元日本家畜臨床学会
巻号,ページ5巻・ 1号, p.24-28(2014-06)ISSN1884684X
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抄録牛乳頭腫症は,牛パピローマウイルス(BPV: bovine papillomavirus)が牛の体表皮膚や一部の粘膜に感染することによって,感染部位に乳頭腫と呼ばれる良性腫瘍(イボ)を形成する疾患である。本病の発生は全国的に認められるが,わが国の牛の有病率についての大規模な調査は行われていない。本研究では,十勝地方のと畜場において雌雄,月齢および市町村毎の牛乳頭腫症有病率を調査し,疾病発生に関連するリスク要因について考察を行った。平成25年9月末より12月末までの3カ月間,週1回およそ80頭ずつ,合計1,085頭(雌657,雄428頭)の牛について乳頭部を観察し,腫瘍の有無を記録するとともにトレーサビリティーシステムを使って個体識別情報を収集した。陽性個体数は283頭(雌279頭,雄4頭)で,雌および雄の有病率はそれぞれ42.5%,0.9%であった。月齢が上がると有病率も上昇する傾向が観察できた。また,雌の陽性279頭と陰性378頭の月齢平均値を比較したところ,陽性牛の月齢(平均78カ月)が陰性牛のそれ(63カ月)より有意に高かった。有病率が高い市町村では,飼養されている牛の平均年齢も高い傾向がみられた。乳頭腫の発生は性別および年齢と有意に関連があり,雌であり,かつ月齢が高いほど,イボが観察される確率は高かった。一方,地域や季節,飼養管理方法,吸血昆虫の発生などの環境要因と有病率との関連性は明らかになっておらず,今後さらに詳細な調査が必要である。本調査によって,牛乳頭腫症発生の交絡因子として最も大きいのは雌雄の別であり,次に月齢であることがわかった。これらの情報は,牛乳頭腫症の防除対策を行う上で有用と考えられる。
索引語有病率;月齢;牛;調査;牛乳頭腫症;雌;発生;観察;乳頭腫;と畜場
引用文献数9
登録日2016年06月15日
収録データベースJASI, AGROLib

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