生産力検定試験成績を利用した水稲の収量形成要因の解析

生産力検定試験成績を利用した水稲の収量形成要因の解析

レコードナンバー901113論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名福嶌 陽
太田 久稔
梶 亮太
津田 直人
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ84巻・ 3号, p.249-255(2015-07)ISSN00111848
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抄録農研機構東北農業研究センターで実施された14年間の生産力検定試験成績を用いて,水稲の収量形成要因を解析した。良食味品種の「あきたこまち」と「ひとめぼれ」,多収品種の「ふくひびき」,および直播適性良食味品種の「萌えみのり」による標肥移植栽培および標肥直播栽培の試験結果,「ふくひびき」と大粒多収品種の「べこあおば」による多肥移植栽培および多肥直播栽培の試験結果を用いた。「萌えみのり」は「ひとめぼれ」と比較して,標肥移植栽培の精玄米重に有意な差異は認められなかったが,標肥直播栽培の精玄米重は有意に高かった。この原因は,「萌えみのり」は直播栽培における倒伏が少ないためと推察された。多肥移植栽培において「べこあおば」は「ふくひびき」と比較して,有意な差異は認められなかったが,12年間の平均値で3.4%の多収であった。収量と関連の深い形質を調査したところ,収量は,穂数,および藁も含めた風乾全重と高い正の相関関係が認められた。精玄米重と6月,7月,8月の平均気温,日照時間の関係を調査したところ,標肥移植栽培においては,6月の日照時間と精玄米重の間に4品種の中の3品種で有意な正の相関関係が認められた。これらのことから,栄養生長期の日照時間が長いと,穂数および風乾全重が増加することによって多収となることが示唆された。今後は,本研究で得られた結果の普遍性と特異性を,日本各地の収量試験のデータを用いて調査する必要がある。
索引語ふくひびき;標肥移植栽培;日照時間;精玄米重;ひとめぼれ;標肥直播栽培;試験結果;べこあおば;多肥移植栽培;比較
引用文献数11
登録日2016年07月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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