飼養管理による乳牛の低カルシウム血症予防を考える

飼養管理による乳牛の低カルシウム血症予防を考える

レコードナンバー901237論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20038563NACSIS書誌IDAA12483687
著者名黒崎 尚敏
書誌名産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics
発行元日本家畜臨床学会
巻号,ページ5巻・ 3号, p.168-176(2014-11)ISSN1884684X
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抄録周産期低カルシウム血症は,臨床型及び非臨床型を問わず,他の周産期疾病と密接に関連している。搾乳牛として必ず通り抜けなければならない,いわゆる“Gate Way Disease”としての低カルシウム血症をいかに軽度に通り抜けるかが重要な視点となる。栄養面における乾乳期のエネルギーコントロールによって,乳熱リスクは低下する。一方,蛋白質の動員も周産期には顕著となり,その動員は骨格筋を中心に行われる。これらの動員に備えての体蛋白(アミノ酸)の蓄積が乾乳期に求められ,この時期の十分で適切な代謝タンパク質の供給が推奨されている。Dietary cation anion difference(DCAD)の概念は,乳熱予防にとって世界的・常識的な手法として普及しているが,その有効性の一端としての骨細胞性骨溶解による「易交換性カルシウム」の蓄積という視点が加えられた。DCADにおいては,陰イオン塩利用によるDCAD値に関心が集まるが,第一義的に重要なのは飼料中K+,Na+の低減努力である。Mgは,カルシウム代謝及び乳熱予防にとって不可欠のミネラルである。こうした栄養的な対策と同様に,乾乳及び周産期における牛の精神的・肉体的安楽性(ストレスの除去)の影響は,極めて大きくこれらに失敗している農場が多い。飼養管理という総合的な視野にたった取り組みが,乳熱を筆頭とした周産期疾病予防には重要である。
索引語乾乳期;周産期;動員;飼養管理;視点;蓄積;乳熱予防;低カルシウム血症;飼料中K+;乾乳
引用文献数66
登録日2016年07月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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