北海道の養豚場衛生対策の実践と意識に影響する社会学的因子

北海道の養豚場衛生対策の実践と意識に影響する社会学的因子

レコードナンバー901633論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015317NACSIS書誌IDAA11157349
著者名渡部 卓人
中原 裕貴
浅倉 真吾
蒔田 浩平
書誌名獣医疫学雑誌 = The journal of veterinary epidemiology
発行元獣医疫学会
巻号,ページ19巻・ 2号, p.100-107(2015-12)ISSN13432583
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抄録近年日本の養豚は急速に大規模化が進んでいる。それに伴い伝染性疾病が侵入した場合の経済的リスクは高まっており,防疫対策の向上が重要な課題となっている。本研究は,北海道における飼養衛生管理基準の遵守状況を理解し,養豚場経営者の衛生対策の実践と意識に影響する社会学的因子を見つけることを目的として実施された。北海道養豚生産者協会に所属している養豚場経営者を対象に,衛生対策の実践と意識に影響すると考えられる社会学的因子と飼養衛生管理基準の遵守項目をもとに質問票を設計・配布した。統計分析は飼養衛生管理基準の遵守割合を目的変数,各質問項目を説明変数とし,単変量解析を実施した。多変数解析は,p値が0.2未満の因子について一般化線形モデルを作成し実施した。回答を得た67農場における平均飼養衛生管理基準遵守割合は75.4%であった。動物の生命維持に関する項目は遵守割合が高く,高度な防疫に必要な項目は遵守割合が低かった。多変数解析の結果,農業従事者数(slope of logit=0.08,p=0.006)・家畜衛生関連講演会出席数(slope=0.22,p=0.004)・知識の入手先の合計数(slope=0.25,p=0.005)が多い農場で飼養衛生管理基準の遵守割合は高く,また衛生対策の満足度が高い農場でも遵守割合が高かった(slope=0.43,p=0.002)。一方で,後継者がいない農場(slope=-1.05,p<0.001),余暇の確保を優先している農場(slope=-0.87,p<0.001)では遵守割合が低く,過去に経験した疾病の種類数が多い農場でも遵守割合が低かった(slope=-0.19,p=0.001)。本研究では特に家畜衛生に関する知識を積極的に収集していることが衛生意識の高さと関係していたことから,衛生の知識を効率よく農家に伝えることが家畜防疫の強化に繋がる効果的手段であることが示唆された。
索引語遵守割合;slope;農場;飼養衛生管理基準;意識;実践;影響;社会学的因子;項目;衛生対策
引用文献数16
登録日2016年08月24日
収録データベースJASI, AGROLib

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