避難指示区域等の営農再開・農業再生に向けた実証研究(1)

避難指示区域等の営農再開・農業再生に向けた実証研究(1)

レコードナンバー902043論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20036240NACSIS書誌IDAA12388584
著者名鈴木 幸雄
野田 正浩
根本 知明
書誌名福島県農業総合センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Agricultural Technology Centre
発行元福島県農業総合センター
巻号,ページp.51-77(2016-03)ISSN18825613
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抄録平成25年度から、避難指示区域等において営農再開に向けた実証研究を行った。平成25年度は8市町村に9か所、平成26年度は10市町村に12か所の現地ほ場を設置し、地域の状況に応じて課題解決を図った。水稲は、平成25年度に避難指示区域で飼料用米を栽培し、飼料用米の高い収量性とカリ施用による放射性Csの吸収抑制効果を実証した。斑点米カメムシ対策は、「育苗箱施用剤または乳熟期の散布剤」により営農再開地域においても高い防除効果が実証された。野菜類は、農地の除染方法に係わらず、土壌中の交換性カリ含量を40mg/100g乾土以上になるように土壌改良して野菜類を栽培したところ、収穫物の放射性Cs濃度が食品中の放射性物質の基準値の100Bq/kgを大幅に下回った。また、収量品質も良好であった。花き類は、避難指示区域においても震災以前と同等以上の切り花栽培が可能であること、浜通りの気象条件を活かした露地花きと施設花きの組み合わせによる周年栽培を実証した。除染後農地においても、リンドウの生育は定植30日後ジベレリン処理により旺盛であった。牧草は、土壌中の交換性カリ含量を30~40mg/100g乾土とすることにより、単年生牧草イタリアンライグラスの放射性Cs濃度が除染の方法に係わらず生産者団体の自主基準値である30Bq/kg(水分80%換算)以下となることを実証した。地力増進作物は、供試品目の地上部乾物重に応じてすき込み1ヶ月後の土壌全炭素が増加し、地力増進効果が確認された。景観作物は、除染後農地において花による景観形成と保全管理を実証した。また、油糧用ヒマワリでは機械化栽培体系を実証し、搾油したヒマワリ油から放射性Csが検出されず、食用油としての適性が高いことを示した。資源作物は、資源用トウモロコシやソルガムの収量性を確認した。収穫物の放射性Cs濃度は100Bq/kg DW以下であった。定点カメラによる調査の結果、いずれの試験地においても野生鳥獣が認められ、営農再開に際しては電気柵等の設置が必須であることを確認した。
索引語実証;避難指示区域;営農再開;放射性Cs濃度;確認;実証研究;栽培;設置;飼料用米;収量性
引用文献数28
登録日2016年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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