ブルーベリー果実の重量,形態および吸水特性が裂果感受性の品種間差に及ぼす影響

ブルーベリー果実の重量,形態および吸水特性が裂果感受性の品種間差に及ぼす影響

レコードナンバー902241論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名馬場 隆士
Karimi F.
半 智史
船田 良
伴 琢也
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ15巻・ 2号, p.179-187(2016-04)ISSN13472658
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抄録ブルーベリーの裂果感受性の品種間差とその決定要因を解明するとともに同一日に収穫した高裂果感受性品種の果実間で裂果感受性が異なる機構を詳細に解明することを目的として,ブルーベリー23品種を供試して果実の重量,形態,吸水特性が裂果感受性に及ぼす影響,および裂果高感受性品種において同一日に収穫した果実の重量,形態,吸水特性が裂果感受性に及ぼす影響を調査した。各品種の裂果率は0~56.7%で品種間差があった。中感受性品種では果実重と裂果率の間に正の相関があった。高裂果感受性の‘Duplin’,‘Star’,‘Tifblue’はがくあ比が比較的大きく,果頂部の裂果率が高い点で共通していた。それに対して,果実重が大きい低感受性品種である‘Duke’,‘Hannah's Choice’,‘New Hanover’,‘Sampson’の特徴として果形指数が小さく,裂果しなかった‘Sampson’を除く3品種ではわずかに亀裂が生じた部位が赤道部あるいは果梗部であった。これらの結果から,果実のサイズや形態が応力分布を介して裂果感受性に影響していると推察された。その一方で,全品種でみると果実重,形態,吸水特性と裂果感受性との間に相関がなく,これらの形質は裂果感受性の品種間差に単独で強く影響する要因ではないものと考えられた。裂果高感受性品種‘Star’および‘Tifblue’のそれぞれ同一日に収穫した果実では,重量が増加するほどがくあ径,果梗痕径および吸水量が大きくなり,裂果率が高まった。この結果から,同一日に収穫した高感受性品種の果実では,重量の増加に伴って吸水量が増加するとともに果実形態が変化し,裂果が発生しやすい状態になると推察された。しかし,果実重を制御変数とした場合,裂果率と各項目間に有意な相関はなく,果実のサイズに関係なく裂果に直接影響を及ぼす形質は決定できず,同一品種内でも個々の形質が裂果に及ぼす影響は応力の発生や分布などを介した複合的なものであると考えられた。
索引語裂果感受性;裂果率;影響;果実;形態;重量;裂果;吸水特性;品種間差;収穫
引用文献数20
登録日2016年10月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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