黒毛和種去勢肥育牛における給与飼料中のNFC/DIP比と尿石症発症リスクの関連性

黒毛和種去勢肥育牛における給与飼料中のNFC/DIP比と尿石症発症リスクの関連性

レコードナンバー902272論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20002654NACSIS書誌IDAA11581363
著者名児玉 英樹
神山 洋
米澤 智恵美
鈴木 強史
齋藤 久孝
細川 泰子
書誌名岩手県農業研究センタ-研究報告 = Bulletin of the Iwate Agricultural Research Center
別誌名Bull. Iwate Agric. Res. Ctr
岩手農研セ研報
発行元岩手県農業研究センタ-
巻号,ページ15号, p.47-53(2016-03)ISSN13464035
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抄録黒毛和種去勢肥育牛における尿石症の発症を予防するため,給与飼料中のN/D比と尿石症発症との関連を明らかにすることを目的に試験を実施した。黒毛和種去勢牛23頭をN/D比6区6頭,N/D比5区6頭,N/D比4区3頭,N/D比6→4区7頭に配分して肥育し,膀胱結石の保有率や尿石症の発症状況を確認するとともに,定期的に血液と尿を採取し分析を行った。その結果,N/D比4区の2頭とN/D比6→4区の2頭,計4頭が尿石症を発症した。いずれも発症月齢は17~23か月齢と肥育中期以降であり,N/D比4の飼料を給与中であった。また,血液検査の結果から,BUNは肥育前期ではN/D比4区が他の区より有意に高く,肥育中期ではN/D比が低い程,高くなった。さらに肥育中期にBUNが一度でも21mg/dl以上を示した牛の44.4%(4/9頭)が尿石症を発症した。また,尿pHは試験区間で有意な差は認められず,肥育全期間を通してアルカリ性で推移した。尿pHがアルカリ化した要因として過剰なDIPによる血中アンモニア濃度の増加や給与飼料中の過剰なCaやDCADの高値が考えられた。以上の事から,肥育牛の尿石症発症予防のため,給与飼料中のN/D比は5~6が望ましく,N/D比の判定が難しい場合は,肥育中期にBUNをモニタリングすることが重要と考えられた。今後の課題として,適正なCa含量の飼料を用いて,同様な試験を行うことでN/D比と尿pHおよび尿石症発症との関係がより明らかになるものと思われた。
索引語肥育中期;D比;尿pH;尿石症;発症;黒毛和種去勢肥育牛;飼料;尿石症発症;試験;尿
引用文献数13
登録日2016年10月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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