福島第一原発事故直後の関東地方における野菜類の放射性物質濃度

福島第一原発事故直後の関東地方における野菜類の放射性物質濃度

レコードナンバー902332論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024563NACSIS書誌IDAN10037751
著者名木方 展治
大瀬 健嗣
谷山 一郎
書誌名農業環境技術研究所報告
別誌名Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences
Bulletin of the National Institute for Agro-Environmental Sciences
Bulletin of the National Institute of Agro-Environmental Sciences
Bull. Natl. Inst. Agro-Environ. Sci
農環研報
発行元農業環境技術研究所
巻号,ページ34号, p.11-21(2015-03)ISSN09119450
全文表示PDFファイル (583KB) 
抄録(独)農業環境技術研究所(農環研)では農林水産省や県からの要請を受け、茨城県、栃木県、群馬県および千葉県において、福島第一原発事故直後の3月18日から3月25日にかけて採取された野菜などの試料56点の131I、134Csおよび137Cs放射能濃度を測定した。その結果は各機関に報告され、131Iおよび放射性セシウム濃度については各県のホームページ上で公開されるとともに、各県の出荷停止指示の根拠となった。今回、これまで公表されていなかった134Csと137Cs放射能濃度を含めて、農環研で分析した結果を報告した。131I濃度が出荷規制の対象となる暫定規制値2000Bq kg-1を超えたのは、3月18日採取の茨城県日立市、日立大宮市、那珂市、鉾田市の露地ホウレンソウ、3月24日の栃木県真岡市、さくら市のシュンギクと上三川町のホウレンソウおよび3月19日の群馬県伊勢崎市の露地ホウレンソウなど13点であった。放射性セシウムの暫定規制値500Bq kg-1を超えたのは、3月18日採取の茨城県日立市、日立大宮市、那珂市の露地ホウレンソウ、3月24日の栃木県上三川町のホウレンソウおよび3月19日の群馬県高崎市の露地カキナの8点であった。このように食品の放射性物質の暫定規制値を超えたのは、茨城県、栃木県および群馬県のホウレンソウ、シュンギクおよびカキナなどの葉菜類であった。また、放射性物質の発生源や発生日時の指標となる131I/137Cs濃度比をホウレンソウについて見ると、3月18日の茨城県では9.7~20.2、3月24日の栃木県では9.2、3月19日の群馬県では5.7~6.4、3月22~25日では4.9~9.2と、茨城県で高い傾向が認められた。しかし、作物種間または市町村間の差も大きく、栃木県の3月24日ではキュウリの1.6からシュンギクの31.8まで、群馬県の3月25日ではスイカの2.2からミツバの10.1まであった。以上のように、野菜の放射性物質濃度または組成は、地域、時期、作物種および栽培法によって大きく異なることが示唆された。
索引語ホウレンソウ;茨城県;栃木県;群馬県;県;露地ホウレンソウ;シュンギク;放射性物質濃度;放射性物質;農環研
引用文献数7
登録日2016年10月20日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat