福岡県の高齢農業従事者における農業機械が関わらない転倒・転落による傷害の特徴

福岡県の高齢農業従事者における農業機械が関わらない転倒・転落による傷害の特徴

レコードナンバー902423論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011651NACSIS書誌IDAN00196216
著者名百瀬 義人
末永 隆次郎
書誌名日本農村医学会雑誌
別誌名日本農村医学会雑誌
Journal of the Japanese Association of Rural Medicine
発行元[出版者不明]
巻号,ページ64巻・ 6号, p.1035-1048(2016-03)ISSN04682513
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抄録高齢農業従事者の安全な作業を確保するため,農業機械が関わらない転倒・転落による傷害の発生要因の特徴に焦点をあてた。2008年1月から2009年12月までの生命・傷害共済事故状況報告書から補償適用された農作業事故傷害を転記し,農業機械が関連しない転倒・転落による傷害1,040件について解析した。その結果,年齢階級別比較による傷害件数の分布は,男性が75~79歳,女性は70~74歳でピークを示した。年齢を2群(65歳以上 vs. 64歳以下)に分けて傷害を比較した結果,65歳以上の女性高齢者群の「すべって」転倒・転落した負傷部位は「腰/背部」が多く(19.2% vs. 10.7%; p<0.05),「手/手首」が少なかった(6.7% vs. 25.0%; p<0.05)。女性高齢者群の「バランスを失って」転倒・転落した原因物で最も多かったのは「梯子/脚立」だったが,その割合は高齢者群が少なかった(32.3% vs. 50.0%; p<0.05)。他の原因物で多かったのは「傾斜地」(14.7% vs. 11.5%),少なかったのは「樹木/枝」(7.4% vs. 15.4%)だった。女性高齢者群が「つまずいて」転倒・転落した場所は,「畑/茶畑」が多く(31.0% vs. 15.0%; p<0.01),「納屋/倉庫内」は少なかった(8.5% vs. 30.0%; p<0.01)。高齢農業従事者の傷害件数を男女別に比較した結果,女性は男性に比べて「骨折」が多いことが,3つの転倒・転落原因に共通して認められた(すべって: 62.5% vs. 35.5%; p<0.01,バランスを失って: 61.8% vs. 45.9%; p<0.01,つまずいて: 49.3% vs. 34.4%; p<0.05)。これらの結果は,高齢農業従事者の安全な作業を考慮するための有益な情報と考える。
索引語vs;p&lt;転倒;転落;高齢農業従事者;傷害;農業機械;比較;結果;女性高齢者群
引用文献数20
登録日2016年10月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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