Trichoderma reeseiにおけるセルラーゼ誘導・生産メカニズムの解明

レコードナンバー
902433
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20039427
NACSIS書誌ID
AA12509099
論文サブタイトル
β-グルコシダーゼの役割について
論文タイトル(英)
Function of beta-glucosidases in cellulase induction of Trichoderma reesei
本文言語
ja
著者名
野崎 功一 ; 郭 博洋 ; 畠中 理志 ; Biely P. ; 天野 良彦
誌名
応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience
別誌名
日本応用糖質科学会誌応用糖質科学
発行元
日本応用糖質科学会
巻号ページ
6巻・2号,p.96-102(2016-05)
ISSN
21856427
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抄録
セルラーゼの高生産菌であるTrichoderma reeseiのセルラーゼ誘導物質の1つにソホロースがある。ソホロースは,本菌のβ-グルコシダーゼ(BGL)の糖転移反応によって合成されることが示唆されている。T. reeseiのゲノムには,10種類のBGL遺伝子が存在することが示唆されており,これらの異種発現系を大腸菌と麹菌で構築した。10種類の組換え酵素のうち9種類がBGL活性を示し,その酵素化学的性質を明らかにした。セロビオースを基質として,糖転移能力を評価したところ,Cel1A,Cel3A,Cel3BおよびCel3Eに転移生成物が認められ,特にCel1Aは約10%の高い変換率でソホロースを合成した。一方,T. reeseiにおけるCel1A遺伝子の破壊は,セルラーゼおよびセルラーゼの正の転写因子の発現時期を遅らせることから,Cel1Aはセルラーゼの誘導に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。一方,Cel1Aの活性部位近傍のアミノ酸2残基に変異を導入し,Glc感受性と熱安定性を改善することに成功した。また,同時に比活性の増加(2.4倍)とGlc活性化(50mM Glc存在時に1.8倍)を獲得させることに成功した。この変異型Cel1Aを利用することにより,セルラーゼ生産量を増大させたT. reeseiの作出が期待される。
引用文献数
21
登録日
2016年10月20日
収録データベース
JASI ; AGROLib