北海道での水稲湛水直播栽培の落水出芽法における播種後の気温による最適入水日の推定

北海道での水稲湛水直播栽培の落水出芽法における播種後の気温による最適入水日の推定

レコードナンバー902761論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名田中 英彦
丹野 久
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ85巻・ 3号, p.282-287(2016-07)ISSN00111848
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抄録過酸化石灰剤被覆種子を用いた落水出芽法において,最適な入水日(播種粒数の30%程度の出芽と種子根の土中への伸長が確認された日)を気温から推定する目的で,播種後入水当日までの期間で,日最高最低平均気温から基準温度を差し引いた値を積算する方法(積算気温法)と,1日当たり発育速度(DVR)を日平均気温(T)の関数(DVR=1/(1+exp(-A(T-Th)))/G)として算出した値を積算する方法(DVI法,入水日が1)を検討した。積算気温法では,基準温度を1~10℃の範囲で変化させた場合での積算気温の変動係数を比較したところ,基準温度が6℃で最も変動係数が小さく,この積算気温が85.9℃を超えた日が最適入水日と考えられた。DVI法では,A=0.1908,Th=16.06,G=4.118が最適値となった。落水日数の実測値に対する推定値の二乗平均平方根誤差は,積算気温法で1.4日,DVI法で1.2日であった。上述の知見に基づき,生産コストを低減する過酸化石灰剤無被覆での催芽籾播種(催芽籾区)の最適入水日を検討したところ,過酸化石灰剤被覆区(CAL区)の最適入水日(標準区)では,CAL区の苗立ち率が70.9%であったのに対して,催芽籾区では52.2%と有意に低かった。しかし,標準区よりも約3日入水を遅くすると,催芽籾区の苗立ち率は60.9%に向上した。このことから,催芽籾播種における最適入水日は,積算気温法で105℃,DVI法で1.3を超える日と考えられた。
索引語催芽籾区;積算気温法;DVI法;気温;DVR;催芽籾播種;CAL区;標準区;苗立ち率;基準温度
引用文献数18
登録日2016年11月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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