塩条件下におけるコキア(Kochia scoparia (L.) Schrad.)のNa,K,Ca,MgおよびP吸収特性

レコードナンバー
902826
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00011684
NACSIS書誌ID
AN10412431
論文タイトル(英)
Characteristics of Na, K, Ca, Mg and P absorption in kochia plant (Kochia scoparia (L.) Schrad.) under salinity stress
本文言語
en
著者名
山田 智 ; 山口 岳人 ; Lopez Aguilar R.D. ; Larrinaga Mayoral J.A. ; 藤山 英保
誌名
日本砂丘学会誌
別誌名
Sand dune research ; 日本砂丘学会誌
発行元
日本砂丘学会
巻号ページ
63巻・1号,p.1-8(2016-07)
ISSN
09185623
抄録
高耐塩性植物であるコキア(Kochia scoparia (L.) Schrad.)を塩処理した培養液(0.00,34.2,137および342mM NaCl)で水耕栽培し,乾物生産,水分状態およびNa,K,Ca,Mg,P吸収を調査することにより耐塩性機構を特徴づけた。塩処理により吸水は有意に減少したにもかかわらず,乾物重およびNaの蒸散流濃度係数は有意な影響を受けなかった。葉において,Naは処理塩濃度の上昇に伴い高含有率となり植物体の上方で多く集積し,それに呼応して,測定した他陽イオン含有率は競争的に上方で低下した。Na含有率に対するK,CaあるいはMg含有率の割合は,葉位が高くなるにつれて小さくなったが,その割合の減少率は処理塩濃度を通して3葉位間でほぼ同じであった。茎において,Naは葉における時と同様に塩処理により上方に多く集積し,他陽イオン含有率は低下した。しかしNa含有率に対するK,CaあるいはMg含有率の割合は茎位が高くなるにつれて大きくなり,またその割合の減少率は茎位が高くなる程大きくなった。これらの結果から,コキアは養分欠乏を生じない範囲で厳密なミネラル競争を維持しつつ多量のNaを上位葉に集積させることにより,蒸散由来の水分消失を小さくしたことが示唆された。葉におけるNa含有率に対するK,CaあるいはMg含有率の割合の減少率が一定であったことは,Naと他陽イオン間の安定した交換を示しており,これは茎におけるK,CaおよびMgの貯留により補償された可能性がある。
引用文献数
14
登録日
2016年11月22日
収録データベース
JASI