植生保護柵を用いた丹沢のブナ等冷温帯森林の再生

植生保護柵を用いた丹沢のブナ等冷温帯森林の再生

レコードナンバー910048論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20019321NACSIS書誌IDAA11981838
論文副題天然更新と植栽の試験から
著者名田村 淳
谷脇 徹
井田 忠夫
中西 のりこ
吉田 直哉
書誌名神奈川県自然環境保全センター報告 = Bulletin of the Kanagawa Prefecture Natural Environment Conservation Center
発行元神奈川県自然環境保全センター
巻号,ページ14号, p.67-73(2016-11)ISSN13492500
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抄録丹沢ブナ林の林冠の衰退状況が異なる3つの林床植生型(スズタケ退行型、高茎草本型、ミヤマクマザサ型)の計5地域21調査区において、植生保護柵の有無を考慮した天然更新試験を実施して、5年後の時点で更新木の種数や個体数を林床植生型間で比較した。また、3地域の柵内で植栽試験を実施して、天然更新と同様に5年後の時点で相対生存個体数と樹高を比較した。天然更新試験では更新木の種数はスズタケ退行型と高茎草本型で同程度であったが、ミヤマクマザサ型では少なかった。柵内において、樹高30cmより高い更新木はスズタケ退行型で60~1,008本/100m2、高茎草本型では43~940本/100m2、ミヤマクマザサ型では5~10本/100m2あった。柵外では柵内よりも更新木は少なかった。これらの結果から、スズタケ退行型と高茎草本型では柵の設置のみで冷温帯森林の再生が可能であると考えられた。植栽試験では樹種により相対生存個体数は異なるものの、ほとんどの樹種が植栽して5年後に個体数の70%以上が生育して、樹高も成長していた。植栽は確実な再生手法であるものの、再生すべき地域が丹沢大山国定公園特別保護地区であり県絶滅危惧種のホットスポットでもあることや、苗木の遺伝的な構成の偏りといった問題があるため、実施にあたっては慎重さが求められる。
索引語更新木;ミヤマクマザサ型;スズタケ退行型;茎草本型;植栽;天然更新試験;個体数;相対生存個体数;実施;柵内
引用文献数16
登録日2017年04月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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