豚デルタコロナウイルスの関与が疑われた下痢の発生事例

豚デルタコロナウイルスの関与が疑われた下痢の発生事例

レコードナンバー910147論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008733NACSIS書誌IDAA11807069
著者名新楽 和孝
南 亜矢子
平野 佳世
濱谷 景祐
阿部 祥次
宇佐美 佳秀
書誌名家畜衛生学雑誌 = The Japanese journal of animal hygiene
別誌名Japanese journal of animal hygiene
発行元日本家畜衛生学会
巻号,ページ42巻・ 3号, p.97-104(2016-12)ISSN13476602
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抄録2014年4月7日,母豚700頭飼養の繁殖農場において,繁殖豚,離乳子豚及び哺乳豚に下痢と一部に嘔吐が確認された。その後,農場のほとんどの豚に同様の症状が確認されたが,死亡例はなく,2週間後に沈静化した。発症期(4月7日~9日)に糞便22例と発症哺乳豚2頭,沈静期(8月9日)に糞便30例を検体として病性鑑定を実施した。哺乳豚の胃には固形化したミルクが充満し,空腸の腸間膜リンパ節は軽度に腫大していた。病理組織学的検査では,小腸絨毛の萎縮及び融合が観察され,粘膜上皮細胞の立方化が認められた。免疫組織化学的染色で豚流行性下痢ウイルス,伝染性胃腸炎ウイルス及びロタウイルスの抗原は検出されなかった。ウイルス学的検査では,有意なウイルスは分離されなかったが,RT-PCRで発症期の糞便14例及び小腸内容2例から豚デルタコロナウイルス(PDCoV)の特異遺伝子が検出された。小腸2例のRT-PCR産物の塩基配列は米国と中国で検出されたPDCoVと99.8%以上の相同性が認められた。沈静期に実施した遺伝子検査では,PDCoVの特異遺伝子は検出されず,清浄化されたと考えられた。以上のことから,本事例はPDCoVの関与が強く疑われた。
索引語検出;PDCoV;哺乳豚;確認;実施;特異遺伝子;農場;ほとんど;豚;腫大
引用文献数11
登録日2017年04月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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