シカの採食圧を受けてきた渓畔域の針葉樹人工林での広葉樹の更新に対する受光伐と植生保護柵の効果

シカの採食圧を受けてきた渓畔域の針葉樹人工林での広葉樹の更新に対する受光伐と植生保護柵の効果

レコードナンバー910287論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20018854NACSIS書誌IDAA12003078
著者名田村 淳
上山 真平
松崎 加奈恵
鈴木 哲平
藤森 博英
書誌名日本森林学会誌
別誌名日林誌
J. Jpn. For. Soc.
発行元日本森林学会
巻号,ページ98巻・ 6号, p.279-285(2016-12)ISSN13498509
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抄録シカの影響の強い神奈川県丹沢山地の3流域(白石沢,用木沢,本谷川)の落葉広葉樹で構成される渓畔林に隣接した針葉樹人工林において,受光伐直後にシカの採食圧を排除する植生保護柵(以下,柵)を設置して,5,6年後に柵の内外で天然更新による高木性樹木稚樹(以下,更新木)の種名と個体数,樹高を調べた。3流域で更新木は18~36種出現して,フサザクラとケヤキ,オニイタヤなど13種は3流域に共通して出現した。更新木の種数と個体数ともに風散布型が多く,更新木の種の50%以上および個体数の80%以上には,調査地の外側30m圏内に種子供給源となりえる同種個体があった。柵内における樹高150cm以上の更新木の個体数は,ha換算して白石沢では27,500本,用木沢では2,083本,本谷川では7,500本であった。3流域ともにフサザクラなどの先駆性樹種が樹高の上位を占めていた。一方,柵外では更新木の種数と個体数は柵内よりも少なく,樹高が30cmを超えたのはオオバアサガラのみであった。以上のことから,シカの影響の強い渓畔林に隣接した針葉樹人工林では受光伐直後に柵を設置することにより周辺の渓畔林を種子供給源とした更新木が多数侵入,定着して,針葉樹との混交林化の可能性が示された。
索引語更新木;個体数;針葉樹人工林;渓畔林;採食圧;植生保護柵;シカ;柵;影響;白石沢
引用文献数32
登録日2017年04月28日
収録データベースJASI, AGROLib

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