福島原発事故から2年後の霞ヶ浦におけるユスリカ幼虫の放射性セシウム137(137Cs)の濃度と移行状況

福島原発事故から2年後の霞ヶ浦におけるユスリカ幼虫の放射性セシウム137(137Cs)の濃度と移行状況

レコードナンバー911057論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016414NACSIS書誌IDAN0024866X
著者名佐竹 潔
上野 隆平
松崎 慎一郎
田中 敦
高津 文人
中川 惠
野原 精一
書誌名陸水學雜誌
別誌名Japanese journal of limnology
発行元日本陸水學會
巻号,ページ77巻・ 2号, p.137-143(2016-05)ISSN00215104
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抄録福島第一原子力発電所事故から約2年後に,霞ヶ浦(西浦)の沖帯3地点(湖心,土浦入,高浜入)において湖水を採水し,併せてエクマンバージ採泥器を用いてユスリカ幼虫を採集した。オオユスリカ(Chironomus plumosus)は調査を行ったすべての地点で測定に必要な個体数が得られたが,オオカスリモンユスリカ(Tanypus nakazatoi)は1地点でのみ測定可能な個体数が得られた。これらのユスリカ幼虫を用いて,放射性セシウム137(137Cs)濃度(単位質量あたりの放射能;Bq wet-kg-1)を測定するとともに,137Csの濃縮係数を算出した。その結果,湖水およびユスリカ幼虫の137Cs濃度は地点間で差があり,同一地点では種間差があった。オオユスリカの137Cs濃度は5.5~20.7Bq wet-kg-1であり,オオカスリモンユスリカの12.3Bq wet-kg-1と同じオーダーであったが,土浦入では,オオカスリモンユスリカよりも,オオユスリカの137Cs濃度のほうが高かった。また,濃縮係数を算出したところオオユスリカは380~1060であり,オオカスリモンユスリカの630と同じオーダーであったが,土浦入ではオオユスリカの方が高かった。本研究は,スナップショットではあるが,ユスリカ幼虫の濃縮係数を示したはじめての研究であり,捕食者である魚類などへの餌を通じた移行を考える上でも重要な知見となる。
索引語オオユスリカ;ユスリカ幼虫;放射性セシウム137;用いて;個体数;オオカスリモンユスリカ;濃度;濃縮係数;137Cs濃度;測定
引用文献数24
登録日2017年06月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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