セイヨウナシ大果変異系統の果実特性と大果の原因解析

セイヨウナシ大果変異系統の果実特性と大果の原因解析

レコードナンバー911288論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20038442NACSIS書誌IDAA12480044
著者名五十鈴川 寛司
書誌名山形県農業特別研究報告 = Special bulletin of Agricultural Research in Yamagata Prefecture
別誌名Spec. Bull. Agri. Res. Yamagata
山形農業特研報
発行元山形県農業総合研究センター
巻号,ページ4号, p.1-25(2017-03)ISSN18834647
全文表示PDFファイル (4246KB) 
抄録山形県内の異なる農家圃場から果実サイズが巨大化した「枝変わり」のセイヨウナシ4系統を見出した。果実が大きい特徴の他,収穫果のデンプン指数が低い共通の特徴が見られた。フローサイトメトリー解析から,果肉細胞はすべての系統で四倍体であり,染色体の増加が果実サイズの増加につながったと考えられた。葉は二倍体の系統とかなりの割合で四倍体の細胞を含む系統の2タイプがあった。葉の孔辺細胞長の観察から,すべての系統のL1層は二倍体であったが,花粉や種子の解析から,L2層が四倍体と考えられる系統も存在した。また,L3層由来である不定根が四倍体である系統があった。本研究において解析したセイヨウナシ大果変異4系統は,L2層が四倍体である系統(G. LaF-C,G. LaF-E)とL3層が四倍体である系統(G. LaF-A,G. LaF-B)の少なくとも2タイプに分けられ,すべて倍数性の周縁キメラと考えられる。そのうち,G. LaF-Aについては,花成制御遺伝子(CiFT)を導入した早期開花個体を利用した遺伝解析により,大果形質の特徴である花柄の倍数性が遺伝しないことを確認した。奇形果の発生が比較的少ないG. LaF-A,G. LaF-B,G. LaF-Eは,カルシウム等の肥料欠乏と考えられる果実障害を解消できれば,果実生産上有用と考えられる。また,大果が期待できる三倍体育種の育種母本としてやデンプン蓄積等の果実形質の機構解明の材料としても有用である。
索引語系統;四倍体;すべて;解析;大果;特徴;果実サイズ;増加;葉;二倍体
引用文献数97
登録日2017年07月28日
収録データベースJASI, AGROLib

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