日本海におけるアカウミガメ孵化幼体の大量漂着が示唆するその出生地と移動

日本海におけるアカウミガメ孵化幼体の大量漂着が示唆するその出生地と移動

レコードナンバー911418論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015063NACSIS書誌IDAN00193852
著者名石原 孝
松沢 慶将
亀崎 直樹
岡本 慶
浜端 朋子
青柳 彰
青山 晃大
一澤 圭
池口 新一郎
箕輪 一博
宮地 勝美
村上 昌吾
中村 幸弘
梨木 之正
野村 卓之
竹田 正義
田中 俊之
寺岡 誠二
宇井 賢二郎
和田 年史
書誌名日本生態學會誌
別誌名日生態会誌
Jpn. j. ecol
Japanese journal of ecology
日本生態学会誌
発行元日本生態学会暫定事務局
巻号,ページ67巻・ 1号, p.3-12(2017-03)ISSN00215007
全文表示PDFファイル (1462KB) 
抄録2012年9月から2013年4月にかけて、日本海沿岸で196個体のウミガメ類が漂着した。混獲された個体などを合わせると243個体となり、例年にない数のウミガメ類が発見された。種別の発見数はアカウミガメ151個体、アオウミガメ61個体、タイマイ17個体、ヒメウミガメ4個体、ウミガメ科の雑種4個体、オサガメ3個体であった。本研究で特に注目したのは、当歳幼体とここでは呼ぶ、甲長10cm前後の孵化後数ヶ月のアカウミガメであった。アカウミガメ当歳幼体は107個体が漂着し12個体が混獲されており、ウミガメ類発見数の大半を占めていた。これらアカウミガメ当歳幼体は、mtDNAコントロール領域における~820塩基対より決定したハプロタイプの出現頻度から、沖縄や沖永良部産で、一部屋久島産が含まれることが示唆された。これらの個体が日本海に流入し始めたのは混獲の目立ち始めた10月から11月にかけてだと考えられ、水温の低下に伴い12月から1月になって日本海の海岸線に大量に打ち上げられたと推察された。水温の低下する冬季の日本海はウミガメ類の生存には厳しい環境であるとも思われるが、中には津軽海峡を通って太平洋へ抜けたであろう当歳幼体もいた。日本海に入ることはアカウミガメの当歳幼体にとって必ずしも無効分散ではないのかもしれない。
索引語日本海;個体;当歳幼体;ウミガメ類;混獲;アカウミガメ;示唆;アカウミガメ孵化幼体;大量漂着;出生地
引用文献数43
登録日2017年08月03日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat