カリ無施用による水稲ポット栽培が玄米への放射性セシウム移行係数に及ぼす影響

カリ無施用による水稲ポット栽培が玄米への放射性セシウム移行係数に及ぼす影響

レコードナンバー911620論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名石川 哲也
佐久間 祐樹
齋藤 隆
江口 哲也
藤村 恵人
松波 寿弥
太田 健
高橋 義彦
木方 展治
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ86巻・ 2号, p.186-191(2017-04)ISSN00111848
全文表示PDFファイル (368KB) 
抄録交換性カリ含量が低下した条件での玄米への放射性セシウムの移行リスクを評価するため,2015年に福島県内21地点で採取した水田土壌を1/2,000aポットに充填し,カリ肥料を施用せずに水稲品種「天のつぶ」を移植栽培した。収穫時の土壌中交換性カリ含量と,土壌中およびわら・粗玄米中放射性セシウム濃度を測定し,交換性カリ含量が土壌から粗玄米への放射性セシウム移行係数に及ぼす影響を検討した。収穫時の土壌中放射性セシウム濃度には有意な地点間差が認められ,134Csと137Csの合計値における上位7地点はいずれも中通りであり,1050~2940 Bq kg-1の範囲となった。収穫時の土壌中交換性カリ含量には有意な地点間差が認められ,12地点で5mg100g-1を下回った。粗玄米中137Cs濃度は2.8~68.3 Bq kg-1の範囲で,有意な地点間差が認められた。わら中および粗玄米中137Cs濃度を土壌中137Cs濃度で除して算出した137Cs移行係数は,収穫時土壌中交換性カリ含量が圃場試験より大幅に低下したため顕著に高まり,土壌中交換性カリ含量の範囲を揃えても,既往の圃場試験で得られた値より高くなる傾向を示した。さらに,粗玄米中137Cs濃度とわら中137Cs濃度の比率は栽培前土壌中交換性カリ含量が低いほど高まり,稲体カリウム濃度の低下が粗玄米への137Cs移行を助長する可能性が示唆された。
索引語収穫時;土壌中交換性カリ含量;玄米;低下;地点間差;範囲;放射性セシウム移行係数;影響;交換性カリ含量;粗玄米
引用文献数9
登録日2017年09月04日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat