酸性黒ボク土の酸性矯正による施与リンの肥効改善効果は黒ボク土やリン資材の種類によって変化する

酸性黒ボク土の酸性矯正による施与リンの肥効改善効果は黒ボク土やリン資材の種類によって変化する

レコードナンバー912290論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名松中 照夫
中村 亜紀良
橋本 亜弓
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ88巻・ 4号, p.318-326(2017-08)ISSN00290610
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抄録土壌のP肥沃度が低い酸性黒ボク土に施与されたPの作物に対する肥効が,酸性矯正によって改善するかどうかを明らかにすることを目的に,黒ボク土の種類や供試するP資材を異にしたポット試験を実施した。得られた結果は以下のとおりである。1)酸性条件で交換性Alが安定して存在する非アロフェン質黒ボク土にP資材として過石を用いる場合,そのP肥効発現には酸性矯正が必須であった。しかし,交換性Alが安定して存在しにくいアロフェン質黒ボク土の場合は,必ずしも酸性矯正を必要としなかった。2)P資材として低温炭または高温炭のいずれかを施与する場合,黒ボク土の種類にかかわらず酸性矯正をしないほうがそのP肥効を高めた。この条件での両炭化物のP肥効は,過石とほぼ同等であった。ただし,この牛炭化物区の酸性矯正をしない非アロフェン質黒ボク土の交換性Al含量が,過石区でトウモロコシ根にAl障害が発現した時と同程度に高含量であったにもかかわらず,根にAl障害が認められなかった。この理由は明らかでなく,今後の検討課題である。3)黒ボク土の種類にかかわらず,本試験のようにP施与量が多量の場合,酸性矯正で試験終了時のトルオーグ法による土壌の可給態P含量が増加することはなかった。4)試験終了時の可給態P含量は,施与P資材にかかわらず,アロフェン質黒ボク土のほうが非アロフェン質黒ボク土よりも低含量となった。アロフェン質黒ボク土では酸性の抽出溶液に溶出したPが土壌に再吸着されて低含量となった可能性がある。5)以上の結果から,酸性黒ボク土に対する酸性矯正が施与Pの作物に対する肥効を改善するかどうかは,黒ボク土やP資材の種類によって大きく異なると結論づけられた。
索引語酸性矯正;黒ボク土;種類;アロフェン質黒ボク土;P資材;酸性黒ボク土;P肥効;可給態P含量;土壌;非アロフェン質黒ボク土
引用文献数30
登録日2017年11月16日
収録データベースJASI, AGROLib

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