ポット試験における地下灌漑の処理時期および降水量が秋播きタマネギの生育・収量に及ぼす影響

ポット試験における地下灌漑の処理時期および降水量が秋播きタマネギの生育・収量に及ぼす影響

レコードナンバー912734論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名中野 有加
岡田 邦彦
佐々木 英和
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ16巻・ 4号, p.421-434(2017-10)ISSN13472658
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抄録水田転換畑における地下水位制御システム(FOEAS: Farm-Oriented Enhanced Aquatic System)の灌漑機能の活用を想定し,秋播きタマネギの異なる生育時期および降水量下における地下灌漑の生育および収量への影響を明らかにした。雨よけハウス下で2種類の土壌(黒ボク土と灰色低地土)を詰めた大型ポットを用いて試験した。地下灌漑処理は,付設タンクの水位を地表下-30cmに設定して自動で給水した。秋播きタマネギの本圃生育期間のうち,収穫直前を除く全期間,前期,中期,後期に少雨条件(平年並み降水量の25%相当の地表灌水量)でそれぞれ地下灌漑処理を行った。地下灌漑を行わず,地表灌水量を平年降水量の25%とした場合と比べると,地下灌漑処理によって土壌水分吸引圧が低く維持され,タマネギの葉の成長が旺盛となった。地下灌漑の処理時期については,両土壌とも全期間にわたり地下灌漑を行った場合に最も鱗茎重および球径が大きく,鱗茎肥大期に当たる後期の処理がこれに次いだ。黒ボク土は灰色低地土よりも地下灌漑処理による生育量の増大効果が大きかった。多日照の年度は,平年並み降水量の50%あるいは100%相当の地表灌水だけを行った場合よりも,平年並み降水量の50%あるいは100%相当の地表灌水に加えて収穫直前を除く全期間に地下灌漑を行うことで,鱗茎重が増大した。鱗茎肥大期に基準蒸発散量が平年よりも10mm以上も多かった年度では,鱗茎重および球径に対する地下灌漑による向上効果が大きかった。従って,秋播きタマネギ栽培において,生育時期や降雨条件に応じて地下灌漑を行うことによって干害を回避し,タマネギの収量を向上できると考えられた。
索引語地下灌漑;全期間;平年並み降水量;処理時期;地下灌漑処理;秋播きタマネギ;収量;生育時期;後期;地表灌水量
引用文献数40
登録日2018年01月15日
収録データベースJASI, AGROLib

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