富山平野において近接する窒素飽和・非飽和落葉広葉樹林の窒素動態の比較

富山平野において近接する窒素飽和・非飽和落葉広葉樹林の窒素動態の比較

レコードナンバー920088論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20018854NACSIS書誌IDAA12003078
著者名牧野 奏佳香
徳地 直子
福島 慶太郎
川上 智規
書誌名日本森林学会誌
別誌名日林誌
J. Jpn. For. Soc.
発行元日本森林学会
巻号,ページ99巻・ 3号, p.120-128(2017-06)ISSN13498509
全文表示PDFファイル (2898KB) 
抄録富山平野中央に位置する呉羽丘陵と射水丘陵は近接しており,近年の窒素(N)負荷量は同程度であるにもかかわらず,呉羽丘陵内の集水域からのN流出量が射水丘陵内の約17倍多いことが報告されており,呉羽丘陵でのみ窒素飽和が指摘されている。そこで本研究では,呉羽丘陵における窒素飽和現象について,2丘陵の生態系内のNシンク,すなわち,林分内の植生および土壌への保持,および渓流水への流出を比較し,動的窒素飽和概念モデルを用いて説明を試みた。その結果,土壌へのN蓄積量には2丘陵間で差はなかったが,表層(0~10cm)の純N無機化・純硝化速度は呉羽丘陵で有意に高かった。生葉のN濃度や植物から林床へのN還元量も呉羽丘陵で多かったことから,植物のN保持は呉羽丘陵でより多いと考えられた。採取した渓流水中の硝酸態N濃度は呉羽丘陵で有意に高く,呉羽丘陵からのN流出が多い状態は継続していると考えられた。これらのことから,呉羽丘陵では植生のN保持が多く,これがリター還元を通じて表層土壌のN無機化・硝化速度を高め,系外へのN流出が増加する,動的な窒素飽和が進行していると考えられた。
索引語呉羽丘陵;近接;比較;窒素飽和;土壌;N流出;おり;植生;植物;N保持
引用文献数43
登録日2018年03月12日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat