かごしま黒豚の背脂肪厚改善による上物率向上の検討

かごしま黒豚の背脂肪厚改善による上物率向上の検討

レコードナンバー920317論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名大小田 勉
喜田 克憲
大塚 彰
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ54巻・ 4号, p.168-176(2017-12)ISSN0913882X
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抄録かごしま黒豚の背脂肪厚改善による上物率向上の検討を行うために,まず鹿児島県内の2カ所の食肉処理場における枝肉成績に関する調査を行い,バークシャー種(黒豚,調査対象46,724頭)はバークシャー種以外(白豚,調査対象342,787頭)に比べ,背脂肪厚(厚脂)による格落割合が高く(黒豚28%,白豚13%),上物率は低い(黒豚52%,白豚60%)ことを明らかにした。次に,かごしま黒豚の去勢雄と雌を,単飼-制限給餌下で肥育した場合,あるいは雌雄別群飼-間欠給餌下で肥育した場合でも,去勢雄の方が雌より背脂肪が厚くなることを確認した。次に,肥育後期のかごしま黒豚の背脂肪厚を改善する飼養管理方法の確立を目的とした実証試験を生産農場において行った。TDN76%の黒豚用肥育後期用飼料を体重80kgから間欠給餌した間欠区,同飼料を体重70kgから制限給餌したT76区,TDN70%の黒豚用肥育後期用飼料を体重70kgから制限給餌したT70区の3つの飼養区(30頭/区)を設け,さらに各飼養区にそれぞれ去勢雄群(10頭),雌群(10頭),混飼群(去勢雄5頭+雌5頭)を設けて肥育試験を行った。その結果,厚脂による格落率は去勢雄群で間欠区,T76区,T70区でそれぞれ80%,67%,50%であったが,混飼群では20%,10%,10%となった。上物率も,去勢雄群で間欠区,T76区,T70区でそれぞれ20%,33%,50%であったが,混飼群では80%,80%,70%となった。また,全飼養区において,雌雄別飼条件では去勢雄群が雌群よりも背脂肪が厚かったが(P<0.05),混飼条件では有意差はなかった。これらの結果から,かごしま黒豚の去勢雄は雌よりも背脂肪厚による格落ちが多いが,雌雄混飼にすること,後期用飼料への切替時期を早めること,後期用飼料のTDNを低減させることで,背脂肪厚を改善して上物率を向上させることができる可能性が示された。
索引語かごしま黒豚;去勢雄;雌;混飼群;背脂肪厚;肥育;背脂肪;後期用飼料;上物率;間欠区
引用文献数11
登録日2018年03月23日
収録データベースJASI, AGROLib

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